健康的な腸になるために ① -善玉菌と悪玉菌-

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11月中旬になって、真冬の寒さになりました。
今年は自律神経障害によるめまい、ふらつきの方や、
アレルギーの咳・鼻水の方が多いです。
風邪をひかないようにお過ごし下さい。

前回まで健康のカギを握る「腸」のお話を続けて
いますが、今回から健康的な腸を作るための方法を
お話します。
まず、食べ物の流れと消化管の働きから見て行き
ましょう。

全長9mの胃腸。
食べ物はお腹の中でどのように滞在して、流れて行くのか?
下痢の場合を除いて、早ければ18時間、長い時は
72時間(3日)以上かかって出てきます。

腸、便の状態によって、かなりの開きがあるのが分かります。

①食べ物が口から入り、胃を約2~6時間で通過。
胃は、筋肉でできた臓器で、強い酸性の液体(胃酸)を
混ぜて食べ物をドロドロにし、殺菌も行います。

②次に、小腸へ運ばれた食べ物は、胆のうやすい臓から
分泌される消化酵素の作用で分子レベルまで消化され、
栄養素を吸収。

小腸の粘膜には、腸絨毛(ちょうじゅうもう)と
いう無数の突起があり、ビロードの絨毯(じゅうたん)のように
なっています。この絨毛があるために表面積が大きくなり、
より多くの栄養素(水・ミネラル・糖・アミノ酸・ビタミンなど)を
吸収できます。
小腸を約2時間ほどで通過。

③そして大腸へ。大腸は便を作る働きをしています。
水分・ネミラルを吸収して、便を作る。

小腸で消化しきれなかったタンパク質や炭水化物を
分解・吸収します。
大腸には、1000種類、100兆個を超える腸内細菌が
住んでいて、その中に善玉菌と悪玉菌が存在します。
便の通過がスムーズで滞在時間が短い時は、
善玉菌が優勢に、長引くと悪玉菌が増えやすいと
言われています。

およそ1~2日で通過すると腸内環境は整い、良い腸に。
3日以上かかると腸内環境は悪化すると言われています。
最近の若い方や女性に多い 一週間以上出ない人は、
かなり悪い腸内環境と考えられます。

便の滞在時間が長くなると、善玉菌のエサとなる
でんぷんやオリゴ糖が食べ尽くされます。
だんだん善玉菌の勢力が衰え、代わって悪玉菌が
増殖してくる。大腸の終盤ほどエサが減るので悪玉菌が
優勢になるようです。

(注: 上の画像は、菊)

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