がん
当店でご相談の多い病気のひとつに「がん」があります。
こちらのページでは、当店が考える「がん」についてお伝えします。
目次
「がん」と漢方薬
漢方薬を併用するには
このページをご覧になっている方は、次のような方々かもしれません。
①現代医学の治療を行っており、漢方薬の併用を検討している方
現代医学の治療とは、化学療法(抗がん剤)、放射線治療、手術、がん免疫療法(オプジーボ(一般名:ニボルマブ)などを使用)のことをいいます。
②すでに現代医学治療を行った後、医師から他に使用する薬や手段がなく、緩和ケアなどを勧められている方
③現代医学治療に不信感があり、代替医療を検討している方
がんといっても、色々ながんが存在します。
抗がん剤と漢方を併用して行く方が良いケースもあれば、手術によって早期にがん切除し、体力回復に向けて漢方薬を使用した方が良いケースもあります。
当店は、おひとりおひとりに最適な方法で、漢方薬を提供することを基本にしております。
漢方薬をお勧めする方
次の3つの力がある方に、 当店では漢方治療をお勧めしております。
① 食事を摂ることができる。
② 歩くことができる。
③ 生活習慣を変えることができる。
この3つの力が残っている方は、治る可能性が十分に残されていると思っていただいて良いと思います。
希望を持って、 病気を改善していくお手伝いをいたします。
まずは一刻も早く、ご自身の体力・免疫力の低下を抑え、生活習慣を根本的に見直し、免疫低下による感染症やがんの転移を抑えることが最重要と考えます。
知っておきたい「がん」の基礎知識
日本のがんの動向
現在の日本の死因第一位は、がんです。
国民の2人に1人以上が一生ののうちに1度はかかると言われています。
厚生労働省の人口動態統計によると、がんで亡くなった人数は、昭和60年頃は20万人ぐらいでしたが2019年(令和元年)には37万人に増加しています。
一方、心疾患・脳血管疾患は20万人。
高齢化に伴い、肺炎が5万人から8万人弱に増加しています。
最新の結果では,
2018年は、がん罹患数98万例、死亡数37万人と報告されています。
2021年の罹患数予測は100万人を超えると予測されています。
なお、罹患データは2~3年、死亡データは1~2年遅れて公表されます。
厚生労働省「H17年患者調査」では、がん患者の総数は300万人弱であり、うち入院している患者は152万人と推計されています。
東京都老人総合研、白澤 卓二先生によると(日本経済新聞の2003年6月8日の記事)、年齢別のがん保有率は、
80歳以上の方のがんの保有率は
81歳以上で51%
90歳以上で43%
100歳以上で37%
となっています。
7000人以上の高齢者病理検査の結果、
1)約半数の方が、がんを持っていた。本人が気づかず、小さながんや前立腺がんなども多かった。
2)高齢になると、がん保有率は減少する傾向があった
この結果を考えると、90歳以上も高齢になるまで生きられる方々は免疫力の強い方が多く、がんを保有しない人も多いのではないかと考えています。
男女別の罹患数
国立がん研究センターによると2015年の患者統計では、がん罹患数は982,100例(男性560,300例、女性421,800例)。
2014年の予測値から約10万例、実測値に近い2011年推計から約13万例増加しているそうです。
罹患別では大腸、肺、胃、前立腺、乳房の順に罹患数が多いです。
男性では前立腺がん、女性では肺がんが上昇傾向。
男女合わせると 肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順に死亡数が多い傾向がみられます。
発がんは、ウィルス、細菌、放射線、アスベストなど色々な原因が考えられていますが、消化器系がんの増加は食生活の欧米化が、かなり影響あるのではと思える結果です。
がんが発症するしくみ
がんの発症のしくみは、イニシエーターと呼ばれる(ウィルス・細菌・放射線・アスベストなど)がん物質によって正常細胞が変異細胞に変わり、変異した細胞がプロモーターと呼ばれる発がん促進物質(女性ホルモン・二次性胆汁酸・DDTなど)によってがん化すると言われています。
胆汁酸は胆汁に含まれる有機酸で、肝臓でコレステロールから合成されます。
人の体内ではコール酸、ケノデオキシコール酸が一次胆汁酸として合成され、さらにアミノ酸のグリシンあるいはタウリンとの抱合体を形成して、胆汁成分として十二指腸に分泌されます。
胆汁酸の役割は食物として腸に入ってきた脂肪をミセル化して吸収を促進することです。
腸管内に分泌された抱合型の胆汁酸は、腸内細菌の働きにより脱抱合され、さらにデオキシコール酸やリトコール酸などの「二次胆汁酸」へと変換されます。
二次胆汁酸には大腸がん促進作用が報告されています。
脂物や肉食により大腸がんが増加している原因と思います。
がん化の流れ
ガンは、ガン遺伝子による遺伝病といわれる。
また発ガン物質によって引き起こされると考えられています。
原因は、ウィルス・ダイオキシン・タバコ・農薬・紫外線など様々な環境因子が関与しています。
しかし、患者様と話しをしていると皆様驚くべきストレスに晒されていることが分かります。
10人中8~9人は、発症の2~3年前に強いストレスを受けています。
この長期間の交感神経緊張状態を改善しない限り、ガンは良くならないし再発も十分にありえるのです。
発ガンは、激しいストレスによる再生上皮の破壊と免疫抑制によってもたらされ、リンパ球レベルは30%以下、宣告後は20%レベルまで低下します。
少しでも副交感神経支配であるリンパ球(NK細胞、T細胞、B細胞など)を活性化して、ガン細胞に対する免疫力を増強させましょう。
ガン化の流れ
- 血流障害・顆粒球増多
- 1.上皮再生の促進 顆粒球増多によって上皮細胞の再生が促進されると異物排除ができなくなり、細胞ががん化しやすくなり増殖して行きます。
2.免疫抑制 免疫系の抑制が働いていると、障害性のT細胞である「キラーT細胞」や「NK細胞」のような、がんを直接攻撃できる免疫細胞の働きが低下します。
- がん化
がんと免疫
がんと免疫の関係
がんを考える上で免疫系について考えることはとても大切です。
免疫不全の状態は、エイズや免疫抑制剤を使用した際に起こる後天性免疫不全が有名です。
しかし、もっと日常的に起こってくる免疫不全状態があります。
働きすぎ、心の悩み、抗がん剤や放射線療法によっても体にとっては大きなストレスになり免疫が低下するといわれています。
実際にがん患者の免疫を調べると、ほとんどが免疫抑制状態になっているケースが多く存在しています。
がん患者の血液状態を調べると、白血球数は6000以下、リンパ球は30%以下になる人が多いです。
免疫バランスの崩れ
免疫は我々の体を正常に保つシステム(生体防御)ですが、様々な原因で狂ってしまいます。
その要因は、遺伝・老化・自律神経や内分泌代謝異常その他、数多くあります。
特に、食生活や精神的ストレス、生活環境などは免疫異常に大きく影響します。
これらの要因で免疫のバランスが崩れると、病気にかかりやすくなります。
がん免疫療法の効果
●がん免疫は存在するか?
がん免疫が存在することは次の事実から言うことができます。
1. がんの自然退縮・自然治癒の事実
2. 免疫療法によるがん退縮、治癒の事実
3. 免疫力の低下・抑制ががん発癌、がん再発、転移を促す。
(老人、免疫不全症候群患者(エイズなど)にがんが多発する。)
4. 化学発がん物質、放射線、発がんウイルスなどは免疫を抑制する。
●がん細胞を特異的に攻撃するキラーT細胞
ヒトがん細胞を特異的に攻撃するキラーT細胞は、悪性黒色腫、脳腫瘍、扁平上皮がん、大腸がん、肝がん、一部の肺がん、腎細胞がんなどに見出されています。
●がん免疫療法の効果
現在のがん免疫療法は、2つの療法に分かれています。
1.非特異的免疫療法と呼ばれている療法で、主に、マクロファージやNK細胞の活性化を中心に行われています。
2. 特異的療法と呼ばれていて細胞障害性Tリンパ球や抗腫瘍性サイトカインの作用に期待する療法です。
がんになったら ~改善ポイントと改善方法~
改善ポイント
- 生活パターンを見直す(働き過ぎ・心の悩みを除く)
- ガンの恐怖から逃れる(自然退縮がある)
- 消耗する治療は長く続けない(抗ガン剤・放射線・大手術)
- 副交感神経を優位にして免疫能を高める(食事・軽い運動・入浴・漢方)
改善方法
- 身体を温め、循環をよくする(深呼吸・軽い体操・入浴・笑う事。鍼灸・漢方薬・呼吸法)
- 腹八分目、消化機能をよくする(食欲を増し、便秘を改善。発酵食品・キノコ・海藻)
- 便・尿をよく出す(排泄系をよくする。)
- 甘い物、油料理、肉料理、乳製品は極力控える。(DHA・EPA、 シソ油などオメガ3の油は多めに取ること)。
以上のような生活習慣と食事で、副交感神経を活性化する毎日を過ごしましょう。
がんも、体の適応反応であり、緊急事態を生き延びようと起こっているものです。
緊急事態が解除されて、その役目が終われば、自分自身でがん細胞を自殺させるアポトーシスのプログラムが働くはずです。
アポトーシスをコントロールするのはミトコンドリアですから、低体温・低酸素・高血糖の状態から抜け出さなければなりません。
体を徹底して温め、深呼吸して酸素を取り入れ、ストレスのある過酷な生き方がから脱却すると、やがてリンパ球は活性化します。
高血糖を改善するために食事は腹八分目とし、糖分の多いお菓子、果物、酒・ビールなどの飲食を控えることが大切です。
がんの主な治療法と特徴
- 手術療法・・・・・ がんをその発生臓器と周囲のリンパ節を含めて直接取り除く。
特徴
がんが進行している場合、他の治療法を併用する。
がんが極端に進行している場合、手術療法は不可能になる。
- 放射線療法・・・・・ 放射線を照射し、がんの病巣を焼いて消失させる。
特徴
1. 体の機能や形態を温存する。
初期の舌がん、喉頭がん、乳がんなど
2. 効果が出やすいがん
悪性リンパ腫
3. 手術不可能な部位のがん
脳腫瘍(脳幹部)、上咽喉がん
4. 骨転移による痛みの軽減
- 化学療法・・・・・・ 抗がん剤による癌治療
特徴
1. 白血病には第一選択、臓器の癌には特効薬がない。
2. 手術後の再発防止や切除不能の癌に使用する。
3. 複数の抗がん剤が投与される。
4. 吐き気や脱毛などの副作用あり。
山本漢方医学が考えるがん漢方治療
山本漢方医学では、がんは病邪(びょうじゃ 体にとって有害なもの)が最も進んだ状態であり、体力や免疫力は弱り、正気(せいき 体に本来備わっている 免疫力 )が不足している状態が多いと考えます。
その際、「病邪を叩き正気を補う」方法をとることが多く、漢方では、扶正去邪 ( ふせいきょじゃ ) といいます。
現代医学の場合、去邪に治療が片寄りがちです。
現代医学の基本となる治療の3本柱は「手術、抗がん剤、放射線治療」の3つですが、これらの治療法いずれも優れた効果があります。
しかし、正常な組織・細胞にも負担をかけてしまいます。その結果、自然治癒力(免疫力)が低下してしまい、再発してしまうこともあります。
山本漢方医学では免疫力を強めて、がんを叩き自らの力でガンを克服する方法を取ります。
もちろん、必要な場合は現代医学の治療を行い、漢方薬で正気を十分補い、放射線治療や化学療法を受けて頂くように指導します。
お気軽にお問い合わせください
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