子宮内膜症 -どんな症状? 治療は?-

★☆★  子宮内膜症に関して  ★☆★
鳥取大学 教授 原田省先生のお話

■ 【子宮内膜症】

今、女性に増えている病気 子宮内膜症は、子宮以外の場所で

増殖や剥離を繰り返すことによって炎症や痛みを起こす病気で、

月経のある女性の10人に1人がこの病気になるといわれている。

患者数は、260万人と推定されている。

卵巣や腹膜などおなかの中で起こる場合が多いですが、まれに

肺や腸などで起こる場合がある。

病気のサインに気づきながらも、放置したために悪化してしまう

ケースも多い。

●10年以上も悩まされている佐藤さん(仮名)43才
20代後半、生理痛が重くなって来て、30代で
さらに生理痛が悪化する。

いがぐりがお腹にあるのかと思うほど痛む。
卵巣が腫れていると言われる。

●二児の母親、高橋さん(仮名)37才は
二十代から生理痛に悩まされていた。

そのうち、肺が破れている。肺にも子宮内膜症が
あるのでは?といわれる。

■子宮内膜症チェック
①生理痛がひどくなってきた。

鎮痛剤を飲んでも効かなくなってきたり、
鎮痛剤を飲む量が増えてきたりしていたら
要注意。

②生理以外のときにも下腹部に鈍痛がある。

③排便や性交のときに痛みがある。

■■子宮内膜症は月経のある女性の10%

■■■月経血の逆流と子宮内膜症の関係は?

月経血の逆流はほとんどの女性で起きているが
逆流した子宮内膜は健康な人の場合、
免疫機構によって排除されている。

月経時に手術などで開腹すると90%以上の
女性のお腹の中に月経血は存在する。

何らかの原因で排除されないケースが
子宮内膜症を発症する。

■■■■子宮内膜症の最新治療

子宮内膜症は閉経まで根治が難しいものの、症状を
コントロールできるようになった。
また、患者さんにとって負担の少ない治療法の普及も
進んでいる。

○○比較的負担の少ない手術○○

腹腔鏡を使った手術
お腹に3~4ヶ所をあけて行う。

■■■■■子宮内膜症と不妊との関係

・子宮内膜症患者のおよそ半数が不妊であるという報告があるが
すべての患者が不妊になるわけではない。

・また、子宮内膜症の治療や不妊治療を受けても妊娠する方も
多くいます。

■■■■■■子宮内膜症のがん化

・一般に閉経すると子宮内膜症の症状はおさまると考えられているが、
卵巣にできる「チョコレートのう胞」の場合、およそ1%の割合でがん化する
可能性がある。

・卵巣チョコレートのう胞の場合は、閉経後でも経過観察が必要。

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