漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第35回 八味地黄丸と六味地黄丸

前回は、腎虚の話でした。 今回は腎虚を改善する漢方で八味地黄丸、六味地黄丸について詳しく 述べたいと思います。 まず有名な漢方薬、八味地黄丸についてです。 ■八味地黄丸 熟地黄(じゅくじおう)、山しゅゆ、山薬、牡丹皮、沢 […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第34回 腎虚

陰虚という病態の中でも、特に生命エネルギーの中心的な役割を はたす「腎」が重要視されています。 漢方の世界でいう腎というのは、今の西洋医学のKidney(腎臓)を 指し示すのでなく生命体の発生・成熟・老化に関与していると […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第33回 陽虚と陰虚

漢方用語で難しいと感じる専門用語ですが、血虚と気虚の次に 今回はこの陽虚と陰虚について解説します。 気虚(機能衰弱)した状態に寒の症状が加わったものが 「陽虚」です。 体の栄養吸収機能(同化作用)が低下して、機能が衰えて […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第32回 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう) -その2-

今回も引き続き気虚と血虚の両方とも改善する「十全大補湯」の 解説です。 脳の障害によって麻痺や萎縮が出ている場合に応用できますが、 この「十全大補湯」をベースにした漢方処方が存在します。 1.独活寄生湯(どっかつきせいと […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第31回 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)

  人間の機能面 「気」 の低下を気虚といい、人間の物質面 「血」 の低下を血虚という事を説明してきた。 そして、血虚を改善する漢方処方は四物湯(当帰、川きゅう、芍薬、地黄)である事をお話した。 今回は気虚と血 […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第30回 当帰飲子(とうきいんし)

前回も少しお話しましたが、今回は、四物湯関連処方の当帰飲子(とうきいんし)。 老人性皮膚掻痒症に使用される代表的な漢方薬です。 老人性とはいうものの、30代でも診断されることがあります。 当帰、川きゅう、芍薬、地黄の四物 […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第29回 四物湯(しもつとう)~その5~

前回まで四物湯の構成生薬4つのお話をしてきました。 今回は四物湯処方の薬効についてです。 ★A.老化を防ぐ作用 1.特に皮膚の老化予防に有効。 2.運動麻痺・骨や筋肉の萎縮を防ぐ。 ★B.月経異常を治す 1.消炎・止血作 […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第28回 四物湯(しもつとう)~その4~

  今回は四物湯の中の生薬 地黄(じおう)についてです。 地黄は、日本や中国産のゴマノハグサ科ジオウ属植物の肥大根から 調製されます。綺麗なワインレッドの花を咲さかせます。 地黄は、人参と共に増血の王様と言われ […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第27回 四物湯(しもつとう)~その3~

  今回は四物湯の中の生薬 芍薬(しゃくやく)についてです。 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。」 もう使わない言葉になりましたね。 昔は美人の形容に使われた、あの美しい花・芍薬です。 漢方の世界では […]

続きを読む
漢方薬の驚異
漢方薬の驚異 第26回 四物湯(しもつとう)~その2~

  今回は四物湯の中の生薬 川きゅう(せんきゅう)についてです。 元の名前は「きゅうきゅう」と呼ばれましたが中国・四川省産が もっとも良質であることから、「川きゅう」と呼ばれるように なりました。 血虚による頭 […]

続きを読む