卵巣のう腫 -症状と漢方治療-

★☆★  卵巣のう腫に関して  ★☆★

【卵巣のう腫】

卵巣腫瘍の80%占める上皮性の良性腫瘍。

粘液性のう腫としょう液性のう腫とがある。

多くの場合自覚症状はなく、月経も正常で、妊娠も可能。

腹部膨隆、下腹部痛、腰痛、排尿障害などを訴えることもある。

茎捻転の場合は、緊急手術を要します。

安保免疫理論では、交感神経が緊張状態で、顆粒球増多の

状態である。

顆粒球はそもそも膿をつくる細胞で、チョコレート色の膿のようなのう胞

(チョコレートのう胞)ができる。

これは、顆粒球の死骸であり、細菌がたくさんある場合は化膿性の炎症と

なるが細菌がなくて顆粒球が集まるとのう胞になる。

袋のようになって顆粒球の死骸がたまるのである。

【卵巣のう腫の漢方処方】

お血と考え、血の流れをよくする漢方薬を使用します。

通導散(つうどうさん) 、 きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん ) 、

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などの

処方を使い、お血を改善します。

また、抗化膿性炎症を防ぐために大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)に

金銀花(きんぎんか)や連翹(れんぎょう)を使用します。

膿の排泄には、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)なども使用します。

体質改善には、一貫堂の竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)を使用して

再発しにくい体質にしてゆきます。

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