難病 ③ バセドウ病と橋本病 その原因と治療

 

甲状腺機能亢進症 バセドウ病

甲状腺機能低下症 橋本病

【成因】

自己免疫疾患

TSH受容体に対する抗体

遺伝、ウィルス感染が重要視 

自己免疫疾患
 
抗甲状腺ミクロゾーム抗体

抗サイログロブリン抗体

家族内発生あり

【特徴】

男女比 1 : 4 女性に多い 

20~40歳台に多い

他の自己免疫疾患を併発

眼球突出 限局粘液水腫

甲状腺腫が存在

男女比 1 : 20 圧倒的女性
【症状】

1.発汗の増加、体温上昇、食欲増進

動悸 過剰な甲状腺ホルモンの作用

2.手指の振戦、眼球突出  

1.軽症の場合は甲状腺腫大

2.全身倦怠感、肩こり、寒がり                         体重増加、便秘

【経過・予後】 寛解例は少なく、再発多い      

慢性の経過をたどり、完全に                   治癒することはない。
                               30才以下では甲状腺機能                               正常化する。
                               出産後3~6ケ月の女性に                             一過性甲状腺機能低下症あり。

 

 

【治療】

 1.薬物治療

抗甲状腺薬 チアマゾール               1~2年で10~20%は寛解。

5年の治療で約50%は服薬中止となる。      

副作用は無顆粒球症である。

2.放射線ヨード治療

治療後10年以内に半数以上が甲状腺機能

低下症になる。

3.外科治療

約80%が機能正常の状態が持続      
 再発
、術後の甲状腺機能低下が約10%ある。          

1.薬物治療

甲状腺機能低下、血中TSHが高く甲状腺腫が

大きい場合に行う。
甲状腺ホルモン T4 (サイロキシン)  

 
2. ヨード制限食

甲状腺機能低下症が自然改善する

(注意参照)

  (注意) ヨードの過剰摂取は甲状腺ホルモンの合成や分泌低下をおこし、甲状腺機能低下症になる。

甲状腺ホルモンの作用は、成長と発育、熱量産生、臓器の酸素消費増加、炭水化物代謝などがある。

 

 

 

 

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