からだを守る不思議なしくみ -免疫について-

 免疫という言葉が、医学界に登場してから、100年ほどになりますが、
アレルギーやホルモンなどの用語とともに、私たちの日常生活に
溶け込んできました。
たとえば「はしかは、一度かかると免疫ができて、二度とかからない」
とか「僕は部長の小言に免疫ができて平気だよ」などは日常よく交わされる
会話です。
 もともと免疫の意味は、納税、兵役の義務を免除するという意味で、それが
病気から免れることを意味する医学用語になったのです。
免疫とは、狭義には私たちのからだの中の白血球や抗体の働きのことですが
ここでは、私たちのからだを守るしくみ(生体防御)としてとらえ、幅広く
お話します。

 最近の免疫の研究は目覚ましく、次々と新しいことが解明されつつあり、
特にその中で、免疫系が神経系、内分泌系と密接な関係にあり、感情や意志
などの心理状態やホルモンなどと連動していることがわかってきました。

 また、従来は免疫臓器としてあまり注目されてなかった「肝臓」が免疫に
とって重要な臓器であること、更に腸管が免疫臓器として再認識され、
腸管での種々の免疫反応の謎が解明されつつあるなどの最新情報も
ご紹介していきます。

 病気と免疫は切っても切れない関係にあり、私たちのからだを守る
免疫のしくみが正常に働いてこそ病気を予防し、治し、健康な生活を送ることができるのです。

これからの医療、医薬品、健康管理に「免疫」が重要なカギになることは間違いないでしょう。
この内容が少しでもあなたの健康にお役に立てれば幸いです。

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