頻尿について ②膀胱機能障害

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5月に入って、急に初夏の陽気になりました。

ゴールデン・ウィークの後半は、 良い天気になるようです。

 

前回の続き、②頻尿についてのお話です。
大事な試験や試合前、デート、発表会、面接など、緊張する場面にトイレが
近くなる事は、よくある事です。

しかし、これが一過性でなくて日常生活の中 でも続くのが神経性頻尿です。

神経性頻尿は、膀胱には異常はなく膀胱に 少量の尿が溜まっただけで強い尿意を感じます。
これは、神経の損傷によって発生する神経因性膀胱(脊髄損傷、脳出血、パー キンソン症候群など神経の損傷による。)とは別の症状です。

神経性頻尿のような、ご婦人の過敏性膀胱 とか、心因性の膀胱機能障害、幼児の排尿調節機能の確立遅延、老化による機能低下を含め、膀胱機能障害によって起こるいろいろな症状(頻尿・ 排尿痛・残尿感、排尿時間の延長・余瀝・失禁など)に対応しては、漢方的対応が可能です。

緊張亢進型 (過敏膀胱・膀胱神経症)
①イライラ・緊張など神経症状の強い方
四逆散(しぎゃくさん)などを中心に。
②膀胱炎症状を訴える方
五淋散(ごりんさん )、猪苓湯(ちょれいとう)
③冷え症の人で、冷えによって症状の悪化する方
当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、
苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)など

緊張低下型 (膀胱アトニー)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、清心蓮子飲(せいしんれんしいん)を中心に
①高齢者で夜間頻尿、神経反射の低下がある方
八味地黄丸(はちみじおうがん)
②冷えを伴う方
苓姜朮甘湯、当帰芍薬散

色々な病態に対応して、漢方薬の利用をお薦めします。ご相談ください。

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