子宮内膜症 -用いる漢方薬-

■■きゅう帰調血飲第一加減

ベース処方 活血化お薬

桃仁・紅花・赤芍・丹参・川きゅう・益母草

当帰・三稜・莪朮・蘇木

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●お血を除いて痛みを取る

延胡索・乳香・没薬・蒲黄・五霊脂

●癒着を除く

鼈甲・亀板・穿山甲

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きゅう帰調血飲

牡丹皮  益母草 川きゅう  当帰  地黄 香附子  烏薬  陳皮  乾姜  白朮
茯苓  大棗  甘草

第一加減

桃仁  紅花  牛膝  延胡索  枳殻  木香  白芍  桂皮

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■■きゅう帰調血飲第一加減  (一貫堂方)解説

きゅう帰調血飲(万病回春) 産後、一切の諸病、気血虚損、

脾胃怯弱、或いは悪露行かず、 或いは血を去ること過多、

或いは飲食節を失い、或いは怒気 相沖き、以って発熱悪寒、

自汗、口渇、心煩、喘急、心腹疼痛、 脅肋脹満、頭暈、眼花、

耳鳴、口噤して語らず、昏?等の症を 致すを治す。

★★一貫堂方は、第三番目の加減方★★

産後、悪露尽きず、胸腹飽悶、疼痛し、或いは腹中に塊 あって悪寒発熱するは、
悪血なり。
本方に依って桃仁、紅花 肉桂、牛膝、枳殻、木香、延胡索、童便、姜汁少し
ばかり 加え、熟地黄を去る。

■■癒着

緩痃湯 (姜桂芍別)

安西安周が結核性の腹膜炎に使用し、癒着と硬結がなくなった。

柴胡桂枝乾姜湯+芍薬+鼈甲 この芍薬鼈甲の加減は重要。

●●柴胡桂枝乾姜湯

浅田宗伯の口訣 「此方も結胸の類症にして水飲心下に微結して
小便不利頭汗出る者を治す。

此症骨蒸の初期 外観よりして此症を顕ずる者多し。

此方に黄耆鼈甲を加えて与うるときは効あり。 高階家にて鼈甲芍薬を

加え緩痃湯と名づけて 肋下或は臍傍に痃癖ありて骨蒸状をなす者に

用ゆ云々」

●● 安西安周 ●●

この処方は肺結核の初期に応用することも あったが、安西安周は

高階家の伝に習って 常に鼈甲と芍薬を加えて結核性腹膜炎の

臍の周囲の小結節のある場合に使用した。

また、現代の癒着性の腹膜炎と診断される ものにもよく効を奏した。

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