漢方薬の驚異 第110回 お血(おけつ)の生薬 -9-

ガジュツ

 

前回のお血(おけつ)生薬の続きで、陳旧性の
お血を形成している場合、活血だけでは不充分な時に
使用する破血薬と呼ばれる生薬のお話です。
桃仁、紅花、蘇木、牛膝(ごしつ)、三稜(さんりょう)
の続きで、
今回は莪朮(がじゅつ)です。

●莪朮(がじゅつ)

○基原 ショウガ科(Zingiberaceae)

Curucuma zedoaria Rosc.ガジュツの根茎を
乾燥させてもの。

○成分

精油、配糖体

○薬理

「増補能毒」には、積にも色々あるけれど
何積にも先ず用いる薬なり。
「月水の通ぜざるに。」虚証には用いず。
「婦人のちょう積・お血に。」
胃を開き食を消すと知るべし。

現代薬理学では、活血の力は三稜が強く、理気の力は
莪朮(がじゅつ)が強い。
両者を併用すると、破血行気の効果が増強する。
腹腔内腫瘤、月経不順に効果がある。

1.破お・出血の吸収
2.抗腫瘍作用
3.健胃作用

注意点としては、三稜と併用する際は元気を
損なわないように人参・党参・黄耆などを配合する。
妊婦・月経過多には使用しない。

□注意・免責事項

◎体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方は
かかりつけの主治医と相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し
生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承
ください。
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