漢方薬の驚異 第102回 お血(おけつ)の生薬 -1-
今回は、お血(おけつ)の病態・症状に対応する活血化お生薬
について解説します。
活血化お剤(かっけつけおざい)は、お血を改善する処方で
静脈うっ血の改善・抗凝血・鎮痛・血腫の吸収などの効果を
持つ事は前回、お伝えしました。
今回はその中でも、重要な生薬・桃仁(とうにん)ついてです。
●桃仁(とうにん)
基原植物は、モモ Prunus percica Batsch
科名はバラ科(Rosaceae)
の種子を乾燥したものです。
成分は、青酸配糖体(アミグダリン生薬あたり3%)、脂肪油
リン脂質、糖脂質、タンパク質などが含まれています。
薬理効果は、抗血液凝固作用、抗炎症作用、鎮痛作用が
あります。
漢方で使用する際は、
・打撲、挫傷、捻挫、内出血
・閉経時、血の道症
・熱病時の精神異常
・化膿性疾患
・燥屎(そうし)・・・ 熱の為に乾燥して固くなった宿便
などに使用されています。
□注意・免責事項
◎体の状態は個人によって異なっています。
現在治療中の方はかかりつけの主治医と
相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。
記載内容を利用し生じた結果について、
当方では責任がとれませんのでご了承
ください。
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