漢方薬の驚異 第103回 お血(おけつ)の生薬 -2-

(ベニバナ)

今回も、お血(おけつ)の病態・症状に対応する活血化お生薬
について解説します。
前回の桃仁の続きで、重要な生薬・紅花(こうか)ついてです。

●紅花(こうか)

基原
ベニバナ Carthamus tinctorius Linnne
(Compositae)の管状花を乾燥したもの

成分
アルカン-6,8-ジオール、フェニルプロパノイド、
フラボノイド、紅色色素、黄色色素など

薬理
血流量増加作用、カルシウム拮抗作用、血小板凝集抑制作用、
抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用、子宮収縮作用、抗腫瘍作用

基原植物・・・コウカ
科名・・・・・・・キク科
部位・・・・・・・ベニバナの花冠を乾燥したもの
ラテン科名・・Compositae
用途・・・・・・・月経痛・無月経、狭心痛、打撲捻挫
主な成分・・・carthamin、saflor yellow

使用上の注意としては

・子宮を刺激して収縮させるので、妊婦には使用しない。

・月経過多、出血傾向のあるものには使用しない。

・紅花と桃仁はどちらお血を取る作用はあるが、
血証には桃仁の方が紅花より応用範囲が広い。

・熱証のお血には桃仁を常用し、胸部・腹部のお血には
紅花の方が効果がある。

□注意・免責事項

◎体の状態は個人によって異なっています。
現在治療中の方はかかりつけの主治医と
相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。
記載内容を利用し生じた結果について、
当方では責任がとれませんのでご了承
ください。

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