漢方薬の驚異 第105回　お血(おけつ)の生薬 -4-

 

前回のお血の生薬の続きで、重要な生薬・川きゅう
(せんきゅう)についてです。

●川きゅう(せんきゅう)

○基原
センキュウ Cnidium officinale Makino
(Umbelliferae)の根茎を通例、湯通しして乾燥したもの

○成分
多糖類、有機酸、アルデヒド、精油1%(フタリド誘導体、
アセチレン化合物)、ステロイド、プリン誘導体など

○薬理
脳・冠血流量増加作用、冠血管拡張作用、抗炎症作用、
鎮痙作用、子宮痙攣抑制作用、中枢性筋弛緩作用

1.血行をよくする。

2.お血(おけつ)による月経障害

3.産後の子宮の収縮をよくする。

中薬大辞典には、以下の様に書かれています。

気をめぐらし鬱を開く、風を去り湿を乾燥かす、
血を活かし止痛する、の効能がある。
風冷による頭痛旋暈、脇や腹の疼痛、寒による筋の
麻痺、無月経、難産、産後阻塊痛、瘍そ瘡瘍を
治す。

□注意・免責事項

◎体の状態は個人によって異なっています。
現在治療中の方はかかりつけの主治医と
相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。
記載内容を利用し生じた結果について、
当方では責任がとれませんのでご了承
ください。

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