漢方薬の驚異 第11回 漢方医学の基本的診断 -1-
まず、漢方処方薬の中で使用されている生薬(しょうやく)について
お話します。
一般に生薬といわれるもののなかには、
中国産薬物の漢薬と日本民間薬の和薬とに区別されています。
漢薬(かんやく)・・・・漢方または中国医学で使用される生薬の事
例として人参、大黄、柴胡(さいこ)、麻黄(まおう)、
当帰(とうき) など
和薬(わやく)・・・日本民族が開発、使用してきた薬物の事
例としてセンブリ、弟切草、ゲンノショウコ、桜皮 など
に分けて考えられています。
主に漢方処方薬は、この漢薬を中心に利用されています。
次に、基本的診断。 血と気についてです。
「血気盛ん」 「血気にはやる」 という言葉があります。
若者を表現したりする言葉ですね。
この二つの言葉「 血 」と 「気 」は、漢方の用語にもよく登場する
言葉です。
★体に栄養を与える ・・・・・血
★★体を働かせる力・エネルギー・・・・気
気とは全世界を構成しているものであり、「人間も気から成る。」と考えます。
物質と機能から生命を考える東洋医学では、
◎生命力 = (物質が養われる) + (機能する力が与えられる)
この二つにより生命の力が与えられていると考えられています。
もう一つ、東洋医学では体液を二つに分けて考えます。
経絡の中にあるものを 「血」 として考え
経絡の外に出て体を潤し、養うものを 「津液(しんえき) 」
に分けて考えます。
この「血」の概念は、現代医学の血(Blood)ではなく血も細胞組織も
すべて含めたものです。
体を形作る「肉」と捉える概念です。,
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