漢方薬の驚異 第113回 お血(おけつ)の生薬 -12-
今回もお血(おけつ)生薬の続きで、今回は
益母草(やくもそう)です。
●益母草(やくもそう)
○基原 シソ科 Labiatae 益母草の全草を乾燥したもの。
○成分 leonurine A, leonurine B,stachydrine
○薬理
活血調経。行血去於
子宮の興奮薬である。
1.子宮収縮
2.利尿
「増補能毒」には、
この薬よく血を活かし、陰を補うに依りて、
目を明らかにして精を益し経を調う。
「婦人血逆に、経脈調わざるに」私曰く、
気血をめぐらす薬なる故に、
婦人血気の逆上に用いて妙に得るぞ。
と書かれています。
臨床的な応用としては
産後に子宮収縮が弱いために出血・悪露の
持続、腹部の痛みなどに使用すると良く、
子宮収縮作用によって、止血し悪露を除きます。
月経痛などにも、当帰・芍薬・香附子などを配合
します。
利尿・去於の効能があるので、腎炎の浮腫や血尿
にも利用されます。
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