関節リウマチのしくみ

関節リウマチとは

★☆★  解説1  ★☆★

■起こり方

関節リウマチは、免疫の異常によって炎症が起こり、
腫れや痛みが出てくる病気です。

炎症が長引くと、骨が破壊され、関節が変形します。

免疫とは、体外から侵入するウィルスや細菌などの
病原体や体内の異物、がん細胞などを攻撃してくれる
仕組みです。

しかし、自分を守るべき免疫が自らの組織を攻撃して
しまうことがあります。
このようにして起こる病気が、「自己免疫疾患」といい
関節リウマチも、その疾患のひとつです。

関節リウマチは、関節を包む「関節包」の「滑膜」が
免疫細胞に攻撃される病です。

それに伴って、炎症を引き起こす物質が産生されて
「滑膜」に炎症が起きたり、骨が破壊されます。
この破壊には、破骨細胞が関与しています。

骨では、常に古い骨が新しい骨に作り変えられて
おり、破骨細胞が古くなった骨を壊す役割を
担っています。

関節リウマチでは、免疫異常により破骨細胞が
活性化されてしまい、古い骨だけでなく新しい
骨まで壊すようになって、骨が破壊されてゆきます。

この免疫異常のきっかけは、どのような事で
起こるのでしょうか?
何らかの刺激をきっかけに免疫の異常が起こると
いわれています。
特に、妊娠・出産、けが・感染症、精神的なストレスと
現代医学では、考えられています。

これは、漢方のお血(おけつ)の成因に重なります。

■炎症の起こりやすい関節

関節リウマチでは、全身の関節に炎症が起こる
可能性があります。
特に、手の指、手首、肘、肩、頚椎、股関節、
膝、足首、足の指などの関節です。

炎症は、関節の左右対称に起こりやすいという
特徴があります。

■女性に多い

日本全国でリウマチの患者さんは、約70万人。

患者さんは女性に多く、その数は男性の3~4倍と
いわれています。
中年期で発症される方が多いですが、子供や
高齢者の発症ケースもあります。

 

■関節リウマチの起こる仕組み


関節は関節包という組織に包まれています。
関節包の内側には、滑膜という薄い膜があり、
潤滑油の働きをする関節液を分泌しています。
関節リウマチでは、免疫に異常が起こり、免疫
細胞が滑膜に集まります。




免疫細胞と滑膜細胞が刺激しあって、
炎症を引き起こす物質が産生されます。
炎症によって滑膜が腫れ、痛みが生じる。

滑膜細胞が増殖し、破骨細胞も炎症によって
活性化する。





厚くなった滑膜が軟骨や骨に食い込む。
炎症を引き起こす物質も、軟骨や骨を溶かす。
破骨細胞によって、新しい骨まで壊される。
これによって、骨の破壊が進み、関節の変形
が起こる。

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