自己免疫疾患について ⑥ 腸内細菌と自己免疫疾患の関係
腸内細菌と自己免疫疾患の関連性も研究されています。
1.遺伝(体質)
2.感染 →→→ 免疫系の賦活 ⇒⇒⇒ 発症
3.ストレス (Th1または,Th2の活性化)
4.女性ホルモン
自己免疫疾患の発症はこのように考えられていますが、
腸内細菌のとの関連も影響のあることも研究されています。
中部リウマチという雑誌に、青木先生らが掲載されましたが
1)腸内細菌 →→ウサギ→→→ リウマチ様関節炎
共通抗原 →→ヒト→→→ 症状の重症化で抗体陽性化
(大腸菌 O:14株)
2)大腸菌の熱ショック蛋白とDR抗原のアミノ酸配列が一致。
青木ら、中部リウマチ、30:40(1999)
この結果よりかなり、腸内細菌の抗原に対する抗体が
病気発症の因子になっている可能性を示唆した結果と思います。
自己免疫疾患の病態について
自己抗体の産生 ↑ ⇔ 免疫抑制剤 ⇔ 外来抗体産生抑制 ↓
炎症 ↑ ステロイド 感染症 ↑
自己免疫疾患に使用される免疫抑制剤やステロイドは、
当初自己抗体の産生を抑制するが、外来の異物に対する抗体産生も抑制し、
その結果感染症が再燃し、自己抗体の産生増加になる。
感染症の予防には腸管免疫の活性化と感染症防止作用のある物と
免疫調整作用のある物を併用することが必要です。
お気軽にお問い合わせください
TEL:078-371-4193
受付時間:月〜水・金 9:00〜18:00 / 土 9:00〜15:00
(土・日・祝日除く)