メタボリック症候群から起こりやすい「慢性腎臓病」の恐ろしさ
高血圧や糖尿病などの生活習慣病の場合は、明らかに病気と診断される前の段階、つまり健康との病気とも判別しがたいような不調を抱えたグレーゾーンとして「未病」という時期があります。
未病の段階から、できれば少しずつ生活習慣を改善していくことがとても大切です。
すでに何らかの生活習慣病になっている方は、生活習慣の見直しと改善は早い段階から意識してください。
もし、健康診断でメタボと診断されても、放置せずに適切に対処すれば、肝臓や腎臓などの重要な臓器も守ることができるのです。
特に最近多くなってきている慢性腎臓病について考えます。
慢性腎臓病とは、腎臓の働きが慢性的に低下していく病気です。
患者数は、1,330万人(成人のおよそ8人に1人)と推計されています。
発症の引き金になるのは、糖尿病、高血圧などの生活習慣病です。
慢性腎臓病になると、末期腎不全や心血管疾患になるリスクが高いのも特徴です。
がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患のような3大国民病に加えて、慢性腎臓病は新たな国民病と言われています。
透析が必要になる前に、ぜひとも予防したい病気です。
毛細血管がいっぱい詰まっている「腎臓」のために、気を付けたいことが3つあります。
- 血糖値と血圧がやや高めの方は注意が必要です
- 睡眠はとても大切です。睡眠時間が短い方は毛細血管が修復しにくくなってきます。傷ついた血管が腎臓を悪くしていくと言われています
- 過度なストレスは毛細血管を傷つけます
腎臓の健康度チェック
全部で12項目あります。いくつチェックがつきますか?
1.血糖値がやや高めの時がある
2.血圧がやや高めの時がある
3.睡眠時間はほとんど毎日4時間以下
4.いつも寝付きが悪い
5.眠りが浅い日が多い
6.寝る前のお風呂はいつもシャワーだけ
7.しょっちゅうイライラしている
8.朝食を抜くことが多い
9.就寝前によく多食する
10.塩辛いものを好んでよく食べる
11.油っこいものを食べることが多い
12.毎日ほとんど歩かない
チェックの数はいくつだったでしょうか?
- 0~1個
リスクは低いです。
良い生活習慣を続けましょう。
- 2個~5個
リスクはやや高めです。
チェックを入れた項目を中心に生活習慣の改善を目指しましょう。
- 6個~12個
リスクは高いです。
現時点で健康診断度の検査結果に問題がなくとも、今の生活習慣をこのまま続けていくと慢性腎臓病を発症する危険因子が増えていきます。
必ず慢性腎臓病になるというわけではありませんが、ぜひ生活習慣全体を見直して病気を遠ざけましょう。
腎機能の悪化を防ぎ、腎臓を守る3つの方法
1.全身の細胞を効率よく修復するのは睡眠です。
睡眠時間の基本は7時間です。
2.毛細血管を増やして丈夫にする最強の運動は簡単な筋トレとリズムウォーキングです。
運動すると血流がアップして、筋肉が酸素を必要とするため、新しい毛細血管が作られていきます。
3.自律神経を整え免疫力も上げる最強の呼吸法が大切です
元気な毛細血管を増やす「4・4・8呼吸」がおすすめ。
- 4秒かけてゆっくり鼻から息を吸う
- 息を吸いきったらそのまま4秒間止める
- 8秒をかけてお腹から絞り出すように鼻から息を吐く
これを2~3回繰り返しましょう。
腎臓病の自覚症状が出たときには、すでに慢性腎臓病が、かなり進行している場合が多いです。
早期発見が難しい病気です。
この機会に、腎臓を大切にする生活を始めていきませんか?
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