フレイルを防げば、要介護は防げる - 風の時代は軽やかに -

要介護になるまでには、「身体的な衰弱」「認知症によるもの」との二つの道筋があります。

最近、フレイルという言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。フレイルとは加齢によって心身が老い衰えた状態のことを指します。フレイル=虚弱という言葉が、ぴったりと思います。

高齢者は、「 健康 →  フレイル →  介護 」という順序で衰えていきます。

体力筋力が低下し、腰や膝の病を抱え、外出もしなくなり徐々に弱って要介護の状態になっていく方が多いです。

 

フレイル基準

● ここ6ヶ月間で2~3 kg 以上の意図しない体重減少

● ここ2週間で疲れたような感じがする

● 歩行速度が1秒当たり1メートル以下に低下 (測定区間の前後に1mの助走路を設け、測定区間5mの時を計測する)

● 握力の低下 (男性26キロ未満、女性18キロ未満)

● 軽い運動、体操、スポーツ(農作業を含む)をしていない

※ 以上の3項目以上該当の方はフレイル、1~2項目の方は、前フレイル(プレフレイル))

 

フレイルの予防はまず1日20分の運動をしましょう。

高齢者の方に、「散歩しましょう」と勧めると、「膝や腰が痛い」「風邪ひくから」と言われます。

また、介護者の方は、痛いと言っているのに無理に連れて行くのはかわいそうだと感じるそうです。

それは本当のいたわりや優しさとは違います。

最初は少なくても良いので、5分、10分でも外へ出て、自分の足で歩くことが重要です。少しでも動いて、筋肉を増やすことを心がけましょう。

 

バランスの良い食事をきちんとよく噛んで食べましょう。

高齢者は歯が悪い方も多いので、思うように食事を摂れなくなってきます。
しかし、しっかりとよく噛んで、3食きちんと食べるとことがとても重要です。

100歳以上の長寿者の方々は、3食きちんと食べる人が9割。食事量も70代の頃と変わらなかったそうです。

筋肉を維持するためにタンパク質を摂り、ビタミンミネラル補給するために野菜や海藻、キノコをしっかり摂りましょう。

和食の栄養バランスが素晴らしいとされる「孫は優しい」の食品を3食に是非取り入れていきましょう。

少しずつ、少しだけでも、できるところからで良いのです。

豆 大豆、小豆
ごま
わかめ ひじき、昆布
野菜
椎茸 きのこ
芋 さつもいも、じゃがいも等

 

体力の低下は免疫の低下につながり、その結果、感染症にも弱くなります。

フレイル対策は、今一番心配なコロナ対策にもなりますので、今日から少しずつ始めましょう。

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