プロバイオティクスと脳・神経疾患の関係
3月から4月にかけて陽気も春らしくなり、気温が上がったり
下がったりする頃は自律神経も乱れやすい季節です。
特に、うつ病、統合失調症、緊張性頭痛、不眠症などの方は
とても辛い季節。
脳の中にあるセロトニンという神経伝達物質が、影響を与えている
事が分かっています。最近の研究では脳細胞による分泌は1割以下、
その他セロトニンの産生は、約90%が腸内の粘膜細胞で行われて
いる事が分かっています。
脳の異常が、大きく腸から影響を受けている事が判明しているのです。
例えば、過敏性腸症候群の治療薬である抗セロトニン薬は、腸由来の
セロトニンを抑制する作用があり、有効性も確認されています。
セロトニン不足が原因の疾患としては、うつ病、不眠症、不安障害、
パニック障害、片頭痛、緊張性頭痛、慢性疲労症候群、過敏性腸症候群、
アスペルガー症候群、注意欠陥障害/注意欠陥・多動性障害(ADD/ADHD)、
自閉症、強迫神経症、統合失調症などがあげられます。
セロトニンは、神経系に抑制的に働く神経伝達物質で過剰な興奮や衝動・
抑うつ感を軽減する作用があります。
その原因を改善する為に、プロバイオティクスという考えが大変注目
されています。
プロバイオティクスとは食品由来によって、摂取できる善玉菌を総称した
名称です。
腸管内には数100種類、100兆個もの細菌が住み着いています。
この中には、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌と、腐敗や発がん物質を
生み出すウェルシュ菌に代表される有害な悪玉菌などが存在していますが、
善玉菌を外部より摂取して増殖させるのがプロバイオティクス。
現在アメリカではプロバイオティクスにより腸内セロトニンを産生させ、
脳に有益な効果をもたらす研究に大変注目が集まっています。
古来、漢方薬も腸内環境を改善することを第一に、
便通を良くし良い血液を作り、血の流れを改善する事を重要視してきました。
東西の医療が違った方向から近づいている感じがします。
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