漢方薬の驚異 第95回 お血(おけつ)とは? -2-
今回も「お血(おけつ)」について解説します。 一般的に、お血(おけつ) とは? 1.臨床的仮説として捉える病態。 血が滞っていると想定した一種の仮説。 2.うっ血・微小循環障害に関連する。 3.熱病の時に出てくる精神異常 […]
漢方薬の驚異 第94回 お血(おけつ)とは?-1-
今回より「お血(おけつ)」について解説します。 お血とは、漢方治療の中でも特に重要な 漢方の概念で、西洋医学の病態把握にない、 独特の捉え方です。 私の恩師・山本巖先生は、難治性疾患には必ず 「お血」という病態を考えられ […]
漢方薬の驚異 第93回 しもやけ
今回は、「しもやけ」の話。凍風ともいい、寒さによるアレルギーです。 お血(おけつ)のある人が、寒にあたる 「中寒」によって起きる局所的な血痺の証。 お血の素因のある人が、静脈側のうっ血と 凝固血栓の形成傾向のある人が寒冷 […]
漢方薬の驚異 第92回 五積散と防風通聖散
前回は、経絡の中寒の代表的処方である 五積散についてお話をしました。 経絡の中寒とは・・・経絡が寒に中った (あたった)状態をいいます。 この五積散の裏処方とも考えられる処方が 防風通聖散です。 この処方は、熱証タイプに […]
漢方薬の驚異 第91回 五積散(ごしゃくさん)
以前、中寒のお話をしましたが、 今回は、経絡の中寒の代表的処方である 五積散について。 経絡の中寒とは・・・経絡が寒に中った (あたった)状態 ●五積散の配合生薬 白し(びゃくし)・川きゅう(せんきゅう)・甘草・ 茯苓( […]
漢方薬の驚異 第90回 当帰芍薬散 -2-
前回の当帰芍薬散の続き。 ●当帰芍薬散の配合生薬 当帰(たくしゃ)・芍薬(しゃくやく)・ 川きゅう(せんきゅう)・白朮(びゃくじゅつ)・ 茯苓(ぶくりょう)・沢瀉(たくしゃ) 婦人科の漢方薬で、冷え性の女性の 血のめぐり […]
漢方薬の驚異 第89回 当帰芍薬散 -1-
今回は、浮腫の話の続き。 婦人科の漢方薬として、冷え性の女性の血のめぐりを 良くする漢方薬として有名な当帰芍薬散について。 この漢方薬は、利水薬も多く含まれ、冷え性の浮腫にも 利用されます。 ●当帰芍薬散の配合生薬 当帰 […]
漢方薬の驚異 第88回 体の浮腫
梅雨の湿気の多い毎日、体に余分な浮腫(ふしゅ)のある方は とても重だるい季節と思います。 浮腫は医学用語で「むくみ」のことをいいます。 前回の苓姜朮甘湯 (りょうきょうじゅつかんとう) の利用方法についてお話します。 こ […]
漢方薬の驚異 第87回 苓姜朮甘湯 (りょうきょうじゅつかんとう)
今回は、苓姜朮甘湯 (りょうきょうじゅつかんとう) について。 構成生薬 甘草 乾姜 茯苓 白朮 この漢方薬は、 甘草乾姜湯に、茯苓と白朮が入った処方と考えられます。 ●古典の金匱要略では、 「身体重く、腰中冷え、水中に […]
漢方薬の驚異 第86回 安中散
今回は、安中散についてです。 この漢方薬は、現在○○漢方胃腸薬等の名称で一般用医薬品として ドラッグストアーなどで発売されています。 主に、 痛み・胸やけ、急性胃炎・慢性胃炎、胃カタルに 使用されています。 […]