自己免疫疾患について ① 自己免疫疾患とは
これから、自己免疫疾患について簡単に説明して行きます。
自己免疫疾患とは、免疫のくるいと考えられます。
免疫の低下と亢進(こうしん。病状が高まって進むこと)が合わされたものとも考えられます。
●免疫の狂い=低下+亢進
低下で起こってくる病気が風邪体質、ヘルペス、
肝炎、がん等です。
亢進で起こってくるものが、花粉症、喘息、アトピー
性皮膚炎です。
免疫力が低下して起こる病気は言い換えると、
白血球が眠っている状態とも言えます。
病原体との戦いである私たちの体ですが、
細菌で起こる病は
口内炎、膀胱炎、歯周病、肺炎、中耳炎、
結膜炎、結核、前立腺炎など。
自己免疫疾患は細菌・ウイルス感染が引き金で
起こってくることが多いです。
自己免疫疾患と呼ばれるには、
1.自己抗体が存在する。
2.標的臓器にリンパ球の浸潤がある。
3.特定のHLAと疾患が関係する。(遺伝性があること)
4.免疫抑制剤の効果がある。
では、自己免疫と自己免疫疾患とはどういう現象なのか
というと、自分自身の細胞や組織が老化すると自己免疫の作用によって排除されます。
その際に、自己抗体もできますがそれも排除してくれるのが、免疫細胞のT細胞です。
●老化 (細胞・組織)→→→排除→→→自己免疫 (正常な状態)
しかし、正常な細胞や組織が障害を受けるのが自己免疫疾患。
●正常細胞 (細胞・組織)→→→障害→→→自己免疫疾患 (病的な状態)
年を重ねると自己抗体も増加してきますが、処理できる免疫力が
あれば自己免疫疾患は発症しません。
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