慢性関節リウマチ -こわばり、腫れがあれば早めに診察を-
★☆★ 慢性関節リウマチ 1 ★☆★
慢性関節リウマチは、大変つらい病気です。
初期は、あちこちの関節が痛み、腫れて、こわばり、次第に関節が破壊されて、
骨の変形が残る。
約8割は女性で、30~40代に発症のピークがあり、日本の推定患者数は、60万~70万人と
推定されています。
免疫異常によって起こると判明していますが、なぜ免疫異常が生じるのかはわかっていません。
従来,関節リウマチの診断は,少なくとも6週間以上にわたって,
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(1)朝のこわばり(痛みやこわばり感などの症状が午前中に強いこと)を認める
(2)熱感や腫れが肘関節や膝関節以下の複数の中小関節(少なくとも3関節以上)
(3)関節の熱感や腫れが、左右対称に認められること
(4)肘や手首の関節の伸側(皮膚が伸びる側)に「リウマチ結節」という固いしこりができる
(5)血液検査で「リウマチ反応」が陽性であること
(6)レントゲン撮影で関節の破壊を認めること
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などの複数(少なくとも4項目以上)の症状や検査異常が同時に存在すること
を根拠にしてきました。
しかし,関節変形を予防するには早期診断と治療が必要ですから,レントゲン撮影で
関節の変化が認められるのでは遅すぎます。
だから、6週間以上待つよりは,先の(1)(2)のような症状が3週間以上続き,
(4)「リウマチ結節」や(5)「リウマチ反応」が認められ,さらに血液検査で炎症反応
(CRPや血沈)が上昇していれば,積極的に「早期リウマチ」と診断することが提唱
されています。
ただ,「リウマチ結節」は病気の勢いが強いときに見られるものであり,「リウマチ反応」は
早期では4割程度にしか陽性になりませんので,これらの異常が早期リウマチの診断に
役立つことは少ないため,むしろ関節症状や炎症反応が目安にされています。
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