漢方薬の驚異 第106回 お血(おけつ)の生薬 -5-
前回のお血の生薬の続きで、重要な生薬・牡丹皮
(ぼたんぴ)についてです。
●牡丹皮(ぼたんぴ)
○基原
ボタン Paeonia suffruticosa Andrews
(Paeoniaceae)の根茎を乾燥したもの
○成分
精油(フェノール類 ペオノール生薬あたり1~2%)
フェノール配糖体、ガロタンニン、モノテルペノイド
配糖体など
○薬理
抗炎症作用、体温下降・解熱作用、鎮痛・鎮静作用、
抗血液凝固作用、血小板凝集抑制作用、抗菌作用、
抗ウィルス作用
1.抗炎症作用。
発熱や局所の炎症(充血・腫脹あるとき)に使用。
2.熱証の出血に使用する。
3.陰虚の発熱に使用する。
長く経過し、午後に高くなる。
発熱、自汗、盗汗などあるときに使用する。
4.打撲ねんざによる内出血に使用する。
中薬大辞典には、「清熱する、血を涼める、
血を和ませる、お血(おけつ)を消す」の
効能ありとなっています。
中島先生、山本先生は、牡丹皮を乳がんには
絶対に使用されませんでした。
乳腺症でも腫れてくるので使用しないと言われて
いました。
長年の臨床経験から出た結果と思います。
□注意・免責事項
◎体の状態は個人によって異なっています。
現在治療中の方はかかりつけの主治医と
相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。
記載内容を利用し生じた結果について、
当方では責任がとれませんのでご了承
ください。
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