がんと免疫 ③ がん免疫療法の効果

●がん免疫は存在するか?

がん免疫が存在することは次の事実から言える。

1. がんの自然退縮・自然治癒の事実

2. 免疫療法によるがん退縮、治癒の事実

3. 免疫力の低下・抑制ががん発癌、がん再発、転移を促す。
(老人、免疫不全症候群患者(エイズなど)にがんが多発する。)

4. 化学発がん物質、放射線、発がんウイルスなどは免疫を抑制する。.

●がん細胞を特異的に攻撃するキラーT細胞

ヒトがん細胞を特異的に攻撃するキラーT細胞は、悪性黒色腫、脳腫瘍、

扁平上皮がん、大腸がん、肝がん、一部の肺がん、腎細胞がんなどに

見出されている。

●がん免疫療法の効果

現在のがん免疫療法は、2つの療法に分かれている。

1つは、非特異的免疫療法と呼ばれている療法で、

主に、マクロファージやNK細胞の活性化を中心に行われている。

2つ目は、特異的療法と呼ばれていて細胞障害性Tリンパ球や

抗腫瘍性サイトカインの作用に期待する療法である。

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