甲状腺について① 甲状腺の異常とは 橋本病の原因と症状
疲れやすい、イライラする、だるい、やる気が出ない、寒がりになった。
よくある症状ですが、我慢している人も多いです。
しかし、これら症状の原因は甲状腺に異常があるかもしれません。
最近では、妊娠中の甲状腺ホルモン量が妊娠や胎児の発育に大きく関わっていることが分かっています。
甲状腺は、のど仏のすぐ下にあり、ごくんと唾を飲み込んだときに動く。
新陳代謝や体の成長・発達、心身活動の調整などに関わる、甲状腺ホルモンを作る組織です。
このホルモンが不足すればだるさや冷え、過剰になれば動悸や多汗など、様々な不調を引き起こします。
日本で治療が必要な甲状腺がある人は240万人と推計されています。
これは脂質異常症の患者数206万人より多いです。
ところが実際に治療を受けておられる方は、45万人。
ご自分が甲状腺の病気と気づいていない人も多いと考えられます。
血液中の甲状腺ホルモン量は、脳の視床下部が制御しています。
甲状腺ホルモン量が足りなければ、下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)が出て甲状腺の働きを活発にします。
逆に、甲状腺ホルモンが多すぎればTSHの分泌量を抑えます。
こうした制御が利かない状態が、甲状腺の働きが鈍る「甲状腺機能低下症」や働きが異常に活発になる「甲状腺機能亢進症」です。
「甲状腺機能低下症」は甲状腺ホルモンが少なくなり過ぎ、「甲状腺機能亢進症」は多くなり過ぎています。
いずれも女性に多いのが特徴です。
低下症は、汗をかかない、冷房が耐えられないなどの訴えが多いです。
手術やがんなどの放射線治療で起こる事もありますが、最も多いのが「橋本病」といわれる病です。
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