漢方薬の驚異 第91回 五積散(ごしゃくさん)

以前、中寒のお話をしましたが、
今回は、経絡の中寒の代表的処方である
五積散について。

経絡の中寒とは・・・経絡が寒に中った
(あたった)状態

●五積散の配合生薬

白し(びゃくし)・川きゅう(せんきゅう)・甘草・
茯苓(ぶくりょう)・当帰・桂枝・芍薬・半夏・
陳皮・枳殻(きこく)・麻黄・蒼朮(そうじゅつ)・
桔梗・乾姜(かんきょう)・厚朴(こうぼく)

五積散は、「気・血・寒・痰・食」の
五つの積滞に対する処方です。

寒証の人に使用し、発表して中を温める作用が
あります。

■当帰・川きゅう・桂枝・麻黄・・・末梢の血行を
促進して、体表部を温める。

■乾姜・桂枝・・・腹腔内を温める薬物。

適応症としては、
1.クーラー病などに使用します。

2.老人の風邪薬

3.腰痛のファーストチョイス

4.上熱下冷のニキビ(色の薄い元気のないニキビ)

今年の暑い夏、経絡の中寒の方が多かったです。
夏バテ予防にも、利用したい漢方薬です。

□注意・免責事項

◎体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方は
かかりつけの主治医と相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し
生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承
ください。
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