漢方薬の驚異 第90回 当帰芍薬散 -2-
前回の当帰芍薬散の続き。
●当帰芍薬散の配合生薬
当帰(たくしゃ)・芍薬(しゃくやく)・
川きゅう(せんきゅう)・白朮(びゃくじゅつ)・
茯苓(ぶくりょう)・沢瀉(たくしゃ)
婦人科の漢方薬で、冷え性の女性の
血のめぐりを良くする漢方薬、
当帰芍薬散ですが、もともとは古典の
金匱要略では婦人のわけのわからない
腹痛や妊婦中のわけのわからない腹痛に
用いられた処方です。
妊娠中は水が多く、浮腫が起こりやすい。
そんな方が、いろいろな検査をしても
分からないような腹痛に良く効きます。
妊娠中の腹痛や婦人の腹痛、月経困難症
なども含めて使用できると思います。
腹痛には、
「当帰・川きゅう・芍薬」の作用。
水を組織の中から血管とかリンパの方に
取り込むのは、
「白朮・茯苓・沢瀉」の作用。
血管・リンパに入ったものの循環を
良くするものが、
「当帰と川きゅう。」の作用。
と考えています。
当帰芍薬散は、四物湯と苓桂朮甘湯を
合わせた連珠飲(れんじゅいん)という処方
に似てきます。
□注意・免責事項
◎体の状態は個人によって異なっています。現在治療中の方は
かかりつけの主治医と相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。記載内容を利用し
生じた結果について、当方では責任がとれませんのでご了承
ください。
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