漢方薬の驚異 第82回 臓腑の中寒 その4

前回の大建中湯(だいけんちゅうとう)に引き続いて、
小建中湯(しょうけんちゅうとう)のお話です。

□小建中湯(しょうけんちゅうとう)
●構成生薬
桂枝、甘草、大棗、芍薬、生姜、膠飴(こうい)

この処方は、桂枝加芍薬湯に膠飴(こうい)を加えた処方とも
考えられます。
芍薬と甘草で腸管の痙攣を止めて、痙攣性腹痛を止めます。
芍薬は冷やす性質があるので、生姜と桂枝が加えられています。

建中(けんちゅう)とは、腹痛を治し痛みが発生しなくなったら
食事ができるようになり、体が丈夫になる。
結局、中焦を建て直し虚塾体質を改善する処方という事になります。

■腸管癒着
○癒着して痛む時

小建中湯、桂枝加芍薬湯

○冷えの強い時

大建中湯

■尿路結石による尿管痙攣、尿路痙攣
○痙攣性の痛み 熱の時

芍薬甘草湯

○痙攣性の痛み 寒の時

大建中湯

以上のように使い分けると良いです。

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