漢方薬の驚異 第46回 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
今回は、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)についてお話します。
この漢方薬はかなり有名になったので、知っておられる方も多いと
思います。
現在のエキス漢方治療指針では、虚証の女性で
主に、冷え性、肩こり、頭重感、めまい、足の冷えなどに使われています。
「虚証とは、やせ形、胃腸が弱い、疲れやすい、血色不良など
体力が低下して、病気への抵抗力が落ちている状態。」となっています。
しかし、この当帰芍薬散はもともと昔の医学書の金匱要略「きんきようりゃく」
という本に書いてある処方で、
妊娠中の腹痛や婦人の腹痛に対してつくられたものです。
構成生薬は、
当帰(とうくき)、川きゅう(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、茯苓(ぶくりょう)、
白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)
●茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)
・・・・・組織の中の水を血管やリンパへ取り込む。
●当帰(とうくき)、川きゅう(せんきゅう)
・・・・血管、リンパに入ったものの循環を良くして利水します。
よって、
1. 妊婦の腹痛
2. 浮腫
3. 習慣性流産
4. 帯下 おりもの
5. 冷え性
などの疾患に、利用できます。
お気軽にお問い合わせください
TEL:078-371-4193
受付時間:月〜水・金 9:00〜18:00 / 土 9:00〜15:00
(土・日・祝日除く)