漢方薬の驚異 第6回 伝統医学再評価の理由

前回、世界の四大伝統医学をお伝えしました。
中国伝統医学・・・(中国伝統医学)
アーユルベーダー医学・・・(インド伝統医学)
ユナニー医学・・・(アラブ伝統医学)
ギリシャ医学

伝統医学では、
1.生命を肉体、感覚、精神、魂の結合体と捉えます。
2.健康とは、身体的、知的、社会的、倫理的、精神的に
調和の取れた幸福であると定義されています。
3.伝統医学では、その医学独自の理論が確立されており、
原典が明確であり、教育体制も整っており、専門の医師
により治療が行われることが特徴として挙げられる。

この伝統医学再評価の理由を考えてみると
まず、

1.難病、新しい感染症の増加
2.現代医学の臨床における過度の専門分科現象
3.化学薬品による重篤な副作用
4.客観的に把握しにくい不定愁訴に対する現代医学の無力
5.高齢者社会になり、急性疾患より慢性疾患が増加した。

これらの理由から、本当に患者様のためになる医療が今
求められていると思います。

ハイテク・デジタルの世界に生活する私たちを、アナログの医療、
自然の薬草や鉱物や動物が心と身体を癒してくれるのかもしれません。

漢方医学では、色々な自然界の物を利用します。

当帰、芍薬、牡丹皮、陳皮など植物の草根木皮はもちろん、、

石膏、牡蛎(貝殻)、竜骨(大型哺乳動物の化石)、

地竜(ミミズ)、全蝎 ぜんかつ(さそり)、

蜈蚣 ごしょう(ムカデ)、白僵蚕(蚕)、蝉退(蝉の抜け殻) 他

あらゆる動植物鉱物を利用して効果をあげています。

次回は、西洋医学と東洋医学の違いを病気の例をあげてお話します。

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