漢方薬の驚異 第3回 予防医学

上工は、未病を治す と言う言葉をご存知でしょうか?

古代中国では、医師のことを工とよび医工とも呼ばれました。
病気になる前に病気にならないようにする医者が最もすぐれた医者
であると言う意味です。
上工は、未病を治す と言われました。

これからの21世紀は、予防医学がとても重要な医療になる
と思います。現在の保健医療制度の中では、予防という医療は
保険診療が認められていません。
3時間待ちの3分診療が行われています。
これでは予防医学はまず不可能な医学でしょう。
この予防医学の役割は、私たち薬剤師や看護師や栄養士の
役目と思っています。
少し早めの食事指導や運動指導は、病気になってしまってからの
治療に勝ります。
医食同源である漢方薬もお役に立てると思います。

漢方薬は、7割の医師が日常の診療に取り入れています。
大学病院など基幹病院での漢方外来設置。
患者を総合的に診る総合診療科においても使用されています。
文部科学省は医学薬学教育の中にも漢方医学教育を
積極的に導入する方向となり、2002年より日本全国にある
医科系大学、医学部のモデル・コア・カリキュラムとして和漢薬を
概説できることが加わりました。
2004年より全国にある医学部すべてで何らかの漢方に関する
講義が行われ、薬学の方も漢方薬・生薬認定薬剤師制度が
発足し、日本薬科大学に日本初・漢方薬学科が新設されました。
この流れは、西洋医学的な治療方法では限界のある病気や
不得手の病気が増えていることがあげられます。

たとえば、大建中湯(だいけんちゅうとう)・・・・消化器手術後の腸閉塞、
イレウスに効果がある事がわかり今では、消化器外科医の7割が使用。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)・・・ゴルフ・テニスなどの運動時に
起こる筋肉の痙攣、こむら返りによく使用されています。

次回は、ホルモン分泌低下による更年期障害についてをお伝えします。,

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