ノロウイルスの三大症状「下痢、吐き気、腹痛」

 

朝晩が寒い季節になってまいりました。 新型コロナウイルスの感染者数が増加してきており、インフルエンザも流行る時期です。もうひとつ、寒い季節に流行する感染症を忘れてはいけません。ノロウイルスなどで起こるウイルス性胃腸炎です。

ウイルスに感染した可能性があり、下痢などの症状が出たらどうすれば良いでしょうか。

ウイルスには抗菌薬(抗生物質)は効きません。基本的に治療は、下痢や熱などの症状を和らげる対処療法しかありませんが、よほどひどくなければ下痢止めや解熱剤を使わない方がいいと言われています。ただし、38度以上の熱、1日6回以上の激しい下痢、強い腹痛が揃っているときはウイルスではなく細菌感染に感染している可能性があります。この場合は抗菌薬が効きますので、早めに病院などで治療を受けて欲しいと思います。

 

風邪をひくと「咳・鼻水・喉の痛み」という三症状がありますが、ノロウイルスの三大症状は「下痢、吐き気、腹痛」です。まず初めに吐き気・嘔吐が始まり時間の経過とともに下痢・腹痛の症状が出るのが一般的です。おしっこのように出る水溶性の下痢は、ウイルス性胃腸炎の可能性が高いです。

基本的には注意することは、下痢などによる脱水です。水分補給は、塩分や糖も少し入っている方が良いですが、スポーツドリンクは糖分が多すぎ、下痢がひどくなりやすいので注意が必要です。そのため「経口補水液 OS 1やアクアソリタ」などが理想的と言われています。また下痢がひどい時は、口から水分補給するだけでは追いつかず点滴を受けなければなりません。

ノロウイルスの感染予防は、多くの人が使うドアノブやトイレの便座などに注意が必要です。

感染経路は次の2種類あります。

  • ウイルスに汚染された食品を加熱が不十分なまま食べることによる経口感染
  • ウイルスに汚染された手や物に触れそれによって最終的に口に入る接触性感染

潜伏期間は1~2日程度でやがて激しい下痢や吐き気という症状が現れるノロウイルスは、アルコール消毒は効果はありませんが、拭き取ることによって物理的にウイルスを減少させます。流水でウイルスを洗い流すことも大切です。トイレ使用後、帰宅後、食前などは流水でこまめに手を洗うことを心がけましょう。

手洗いは、新型コロナ対策やインフルエンザ対策にもとても有効な抗ウイルス対策です。

この冬は自分自身の免疫力を高めて日々の生活のなかで感染対策を行い、元気に年末やお正月、そして春を迎えたいものです。 

  1. 疲れをためない。睡眠をしっかり取る。
  2. 飲食でお腹を冷やさない。お風呂にゆっくりつかる。
  3. 早寝早起きをする。
  4. 軽い運動を続ける。

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