自己免疫疾患について ⑫ 潰瘍性大腸炎重症の場合の治療
炎症のひどい重症患者向けの薬も増えている。
今までは、副腎皮質ホルモンなどを使用していたが
移植用のタクロリムス(プログラフ)、、抗体医薬品の
インフリキシマブ(レミケード)などが使えるようになり
ました。
ステロイドは効果が高いですが、骨粗しょう症などの
副作用も出やすく、中途半端に量を減らして繰り返し
使用すると副作用が出やすいです。
インフリキシマブなどを使用すると炎症などが早期に
治まりやすくなります。入院期間が短くなり、外来治療で
済む場合も増えているそうです。
重症例でも寛解に持って行けるケースもあるそうですが、
薬の副作用も注意が必要です。
症状がさらに重かったり、薬でなかなか改善せず再発を
繰り返す場合は、大腸を切り取る外科手術も選択肢に
入ります。
手術は、大腸を取り小腸と肛門をつなぎ、小腸に大腸の
機能である水分吸収や便をためるなどの大腸の機能を
持たせます。
潰瘍性大腸炎は、今まで専門家が診ていましたが、
患者の急増で診療所などで治療を受ける人も増えました。
一部で混乱も生じているため、厚生労働省難病研究班は
一般の医師向けに最新の治療方針などの情報提供を
進めています。
患者さんは大腸がんのリスクが上がるとされていて、
症状が安定しても内視鏡検査を定期的に受ける必要が
あります。
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