梅のはなし -ウイルスの抑制効果も-
梅雨の季節になりました。
これから、湿気が多く蒸し暑い日々が続きますね。
6月といえば、『梅』 果実は、6月頃から熟しはじめます。
青梅を生で食すると、分解して生ずる青酸による中毒を 起こすので、日本では種々手を加えて、梅酒、梅干し、梅酢、 梅肉エキスなどに活用されています。
梅は中国産の樹木で、「古事記」や「日本書紀」にはみられませんが 「万葉集」には数多く登場しているので、かなり古い時代から 日本に渡来したものと言われています。
「梅」を毎日少しずつ食べると、風邪をひきにくくなります。
先日、和歌山県立医大の「梅」に関する研究が発表されました。
---------------------------------------------------------
和歌山県立医大は、H1N1型のインフルエンザウイルスの増殖を 抑える物質を、梅干しから発見したと発表した。
梅の産地、和歌山県のみなべ町と田辺市にある梅加工会社計5社が 資金提供し2006年から研究していた。
同医大によると新型インフルエンザ(H1N1型)にも効果が期待される。
世界で初めて見つかった物質で、ポリフェノールの一種という。 エポキシリオニレシノールと名付けた。
同医大の宇都宮洋才准教授(病理学)らは、梅干しのエキスを、 H1N1型のインフルエンザウイルスを感染させた細胞に加える実験を 繰り返し、 有効成分のエポキシリオニレシノールを特定。
ウイルスを感染させた細胞に、 エポキシリオニレシノールを加えると、 約7時間後にウイルスの増殖を約90%抑えられた、としている。
宇都宮准教授は「梅干しを1日に5粒程度食べればウイルスの抑制が 期待できる。
昔ながらの日本食を見直すきっかけになれば」と話している。
---------------------------------------------------------
何千年も前から、薬用として漢方薬に利用されていた梅。
現代医学でも、抗ウィルス作用がある事が判明しました。
薬用部位は、実、花、根にあるが、主として実を用いる。
未熟果の果実を乾燥したものが、漢方生薬「烏梅 うばい」です。
薬効は、 鎮咳、去痰、解熱、止瀉、駆虫、清涼収斂作用が あります。
また、抗菌、抗真菌の薬理作用がある事もわかっています。
食中毒の多い梅雨のシーズンには、とても重要な食品ですね。
*******************************************
神戸市中央区で漢方薬の相談薬局。
がん、アトピー、子宮内膜症、自己免疫疾患、リウマチなど
食養生も大切にしている 『漢方薬局けんこう屋』にお問い合わせ下さい。
【天寿を生き、心身ともに健やかな人生をあなたに・・・】
********************************************
お気軽にお問い合わせください
TEL:078-371-4193
受付時間:月〜水・金 9:00〜18:00 / 土 9:00〜15:00
(土・日・祝日除く)