忙しい冬を乗り切る「体調管理術」

今年の冬は、例年よりも気温の変動が大きく、寒暖差で体調を崩す方が目立っています。

寒さがマシな日が続いたかと思えば、一気に真冬のような寒さになる日もあり、体は環境に振り回されがちです。

今年は12月に入って早々、強い寒気が入ってくると言われています。

年末に向けて忙しくなり、疲れや睡眠不足、お腹の不調、冷えなどが重なりやすいシーズンでもあります。

インフルエンザも大流行しており、感染症には注意が必要ですね。

体調管理のコツ

・寒暖差のある日は、重ね着やストール、カイロなどを活用し、体の「首」がつく部分（首、手首、足首）を冷やさないよう注意しましょう。

・室内と外気温差が大きい時は、加湿と適度な運動、十分な休養で体のバランスを守ることが大切です。

・疲れ対策には、普段より早めに横になる、スマートフォンの利用を控えめにする、カフェインの摂り過ぎを避けるなど、”自分に優しい眠り”を意識しましょう。

おすすめの食事

・冬のおすすめは、根菜や豆類、キノコなど”じんわり温める”食材。大根、里芋、ごぼう、生姜、白菜などを汁物や鍋料理でいただくと体の芯から温まります。

・乾燥対策には、緑茶や麦茶も良いですが、白湯・ハチミツ入りの紅茶、柚子茶などもおすすめです。

・食欲が落ち気味の時は、無理してたくさん食べるより、「消化しやすく、少量でも必要なエネルギーや栄養がとれるもの」を選びましょう。

今月の漢方豆知識

・冬の冷えや疲れには「補中益気湯」「十全大補湯」などの漢方薬が体力アップや食欲不振に使われています。

・風邪のひき始め、寒くて眠りが浅い時には「参蘇飲」「葛根湯」なども活用されます。

・手足の冷えが強い方は「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」がおすすめです。

寒い季節を穏やかに乗りきるには、自分の体の小さな変化に気づき、早め早めのケアを心がけることが大切です。

不調や気になる症状があれば、どうぞお気軽に当漢方薬局へご相談ください。