冬を迎える前の「体のメンテナンス月」

11月は、秋から冬へとゆっくりと移り変わる時期。
日中はぽかぽかしても朝晩は冷え込み、体温変化のストレスから体調を崩しやすくなります。
この時期を「体のメンテナンス月」として、健康の土台を整えていくことが大切です。
① 体のメンテナンス月 ― 免疫力を高める準備を
- 免疫力の低下に注意
- 気温の低下で血流が悪くなり、免疫細胞の働きが鈍ります。
- 手洗い・うがいなどの基本対策に加え、体の内側から整える工夫を。
- 食事で腸を整える
- ヨーグルト・納豆などの発酵食品、きのこ・海藻などの食物繊維が腸を元気にします。
- 柿・みかん・ほうれん草・ブロッコリーなどビタミンCを含む旬の食材も疲労回復に有効です。

② 冷え対策と漢方で「内から温める」
冷えは免疫を弱める最大の敵です。
- 生活での温め対策
- 寝る前の軽いストレッチや入浴で体を芯から温めましょう。時間がない日は足湯10分でも効果的。
- しょうが湯・黒豆茶など温かい飲み物もおすすめです。
- 体質に合わせた漢方薬
- 補中益気湯…体力や気力が低下し、疲れが抜けないときに用いられる漢方薬です。胃腸の動きを整え、体のエネルギーを補ってくれます。だるさや食欲の低下、風邪をひきやすい人にもよく使われます。
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯…手足が冷えて眠りづらかったり、寒さでしびれを感じたりする人に向く処方です。血流を改善して体を内側から温め、冷えによる痛みを和らげます。
- 十全大補湯…疲体力が落ちて疲れやすい方に用いられる冷え性タイプの漢方薬です。食欲不振や冷え、風邪のあとにだるさが残るような時にも心身の回復を助けます。
これらは、自然な形で「体を持ち上げる」力を補い、冬の寒さやストレスに負けない体づくりをサポートしてくれます。
ただし、体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。
漢方薬局で相談してから使用するのがお勧めです。
③ 心と体を整え、冬を穏やかに迎える
秋から冬にかけては日照時間が減り、気持ちが沈みやすくなります。
- 心のケア
- 無理せず穏やかな時間を持ち、アロマの香りやハーブティーでリラックスを。
- 早めのケアを意識
- 「不調が出てから」ではなく「季節の変化に先手を打つ」ようにしましょう。
- 喉の違和感・冷え・軽いだるさを感じたら逃さず、早め早めの対処が何より大切です。本格的に体調を崩してしまうと、復活にとても時間がかかります。
- 冬への準備
- 体を温め、休ませ、整えることで、健康的に一年を締めくくりましょう。自分自身を大切にし、温かく穏やかな冬を迎えてください。

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