自分の足で一生歩くために

新型コロナウイルスの感染が起こってから、毎日の歩数が減っているという調査結果がたくさん出てきています。

また、夏の暑さで日中は外へ出られず、夕方になっても涼しくならないために、歩くことをやめてしまった方も数多くいらっしゃいます。

歩数が減ると歩く力が落ちてしまいます

高齢者の場合は体力まで低下しかねません。

フレイルになる前に、秋からはまた歩いて欲しいと思います。

そのためには、「歩く力を保つためのセルフケア」を是非、知っておいてほしいです。

長く歩き続けたいなら、できるだけ毎日歩くことが大切です。

そのため毎日一定時間ウォーキングに費やすのがベストと言われています。

痛みなく快適に歩けるなら、歩数などを気にせず、どんどん歩くのがいいでしょう。

歩く時に注意して欲しいポイントが2つあります。

①「力をつけること」

力とは歩くのに必要な筋力の維持のこと。

お尻や太ももの筋肉を鍛えられる筋トレの王様「スクワット」や、かかとを上げ下げしてふくらはぎを鍛える「ヒールレイズ」などを続けるのがおすすめ。

➁「柔軟性が必要なこと」

特に歩くために重要なのは、アキレス腱の柔軟性です。

快適にスムーズに歩行動作が行えるためには、アキレス腱の柔軟性が鍵になります。

アキレス腱が硬いと、怪我のトラブルや足の痛みにつながってきます。

もともとアキレス腱は、加齢とともに硬くなりやすい部分です。

アキレス腱は、かかとの骨ふくらはぎの下腿三頭筋をつなぐ、人体最大の腱です。

15cmほどの長さですが、1トンの重さに耐えうると言われるほどの強さがあります。

アキレス腱が硬いと、歩く時にすねが前に倒れづらくなります。

足裏には土踏まずのように、アーチ構造あり、これが私たちの体重を支えています。

すねが前に倒れにくくなると、足裏のアーチを潰しながら、すねを前に倒そうとします。

どんどんアーチが潰れ、これが外反母趾、足底筋膜炎など様々な足の痛みの原因になってきます。

足の痛みを防ぐには、足そのものではなく、足より少し上のアキレス腱の柔軟性が最も大切と言われています。

そのためには、壁を使った「アキレス腱伸ばし」を、しっかりとやってください。

すでに足底筋膜炎になっている方にも効果があります。

もうひとつ、柔軟性で必要なことは「足指」です。

足指を動かす筋肉は、しっかり動かすことができると、歩くときに怪我も少なくなり、足の血流が良くなります。

足の親指でしっかり蹴り出して歩けると、下肢静脈瘤や巻き爪の予防にもつながります。

足指を鍛えるために、「足指グーチョキパー」をやってみてください。

「スクワット」、「アキレス腱伸ばし」、「足指グーチョキパー」を続けて、しっかりと歩ける力を維持し、ウォーキングを続けていきませんか?


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