最近増えています!「帯状疱疹」
5月は1日のなかで10度以上の温度変化がある日もあり、風邪をひく人、帯状疱疹になる人も多い月です。
最近多い、帯状疱疹はなぜ起こるのでしょう?
よく聞かれる話なので、本日はお話ししたいと思います。
一言で言うと、帯状疱疹は「加齢・ストレス・疲労・冷え」によって免疫力が低下すると発症しやすいと言われています。
最近は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種者は、非接種者に比べて帯状疱疹の発症率が高いことも報告されています。
しかし、その理由はまだ明らかになっていません。
帯状疱疹はウイルスによる感染症です。
その原因となるのは、「水ぼうそう」を起こすウイルス。
初めて子供のころに感染した時は「水ぼうそう」として発症します。
水ぼうそうが治っても、「神経節(しんけいせつ)」と呼ばれるところに、ずっと静かにこのウイルスは実は隠れているのです。
加齢などで体の免疫が弱まってくると、隠れていたウイルスの動きが活発になり、神経節の神経に沿って皮膚や神経を攻撃しながら増え始め、発症します。
これが帯状疱疹です。
帯状疱疹の初期段階では自分で判断するのは難しいと言われています
自己判断で、虫刺され、かぶれ、神経痛かなと考えられる方もいらっしゃいますが、帯状疱疹は、早い段階で治療を始めることがとても大切です。
ウイルスが皮膚や神経に与えるダメージが少ない段階で治療するのが良いのです。
神経に傷が残ると「帯状疱疹後神経痛」と言って長期間にわたって痛み続き、痛みが消えなくなってきます。
対策のポイントは「素早い治療・免疫力の強化・休養」です。
帯状疱疹の特徴は次の通りです。
- 皮膚の症状が出る前に痛みピリピリチクチクした感じがある
- 皮膚の表面だけでなく奥の方から痛みを感じる
- ぶつぶつの中に水ぶくれが混ざっている
- 体の右半身または左半身だけにある
- 赤み、ブツブツ、水ぶくれが帯のように横に連なっている
- 皮膚の赤み、ブツブツ、水ぶくれができる前に痛みがあった
- 痛みを感じたのは、皮膚の赤み、ブツブツ、水ぶくれが出た場所と同じところだった。あるいはその部位の体の奥の方で痛みを感じた。
以上のようなことを感じたらまず、皮膚科の方へすぐに行くことをお勧めいたします。
抗ウイルス薬ができているので、早く症状がなくなります。
また予防や再発には、体を休め、体力をつけるようにすること。
漢方薬などを服用していただくと発症しにくいと思います。
6月~7月の梅雨のシーズンは、湿気と暑さが加わってきます。
日常生活でのストレスの多い方、睡眠不足の方、がん、重症で治りが悪い感染症、免疫抑制薬や抗がん剤を服用中の方などは、免疫力が低下しています。
どうぞ、疲れをためないように、早め早めに休養をとるようにしてお過ごしください。
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