ふたつの龍のはなし
寒の入りとなり、一年で一番寒い季節になりました。
皆様は、お変わりなくお過ごしの事と思います。
今年2012年は辰年。今回はその竜のお話を2つさせていただきます。
漢方薬にも竜という言葉がよく使われています。
例えば竜胆(りゅうたん)という、生薬。
この生薬はリンドウの根で、美しい花とは違い本当に苦い生薬です。竜胆は苦味健胃、抗炎症薬として消化器の充血や炎症、尿道炎、リウマチなどに使用されます。
9世紀末の本に和名として「太豆乃伊久佐たつのいくさ」があてられていて「竜の胆草」にあたると考えられています。
漢方処方薬としては竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)という漢方があり、よく効く薬です。
私もよく使用する漢方で、この竜胆瀉肝湯は主に下半身の抗炎症作用のある体質改善薬として使用しています。
そして、もう一つ。
ニュースでも見られた方も多いと思いますが昨年11月18日、国賓として来日されたブータンのワンチュク国王夫妻は福島県相馬市の桜丘小学校を訪問し、震災で被災した子供たちを激励されました。
ブータン国王は子供たちに、「竜をみたことがありますか」と質問され、「私は見たことがあります」と話されました。
しばらく、教室はざわつきました。
「竜は私たちみんなの心の中に居て、『経験』を食べて成長します。
だから、私たちは日増しに強くなるのです。竜は一人ひとりの心のなかにいます。
一人ひとりの竜を大切に育てて欲しい」と子供たちに素晴らしい励ましのメッセージを贈られました。
私は、この激励を子供たちだけでなく、元気のなくなった今の日本全体へのエールとも受け取りました。
今、日本人の一人ひとりの心の中の竜は、栄養失調になって元気がないような気がします。
落ち込む政治や経済も、皆の心をひとつにして、心の中の竜を大きくして元気に育てて行けたら、再び明るい日本になれると思います。
そして震災の復興を迅速に進めて行けることを願っています。
いよいよ2012年のスタート。
皆々様、お体に気を付けて頑張りましょう ! !
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