西洋医学を補う漢方について -認知症、循環器疾患に-

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長く厳しかった夏も終わり、秋本番を迎えました。
朝夕の急激な温度差によって、風邪、インフルエンザも流行し始めています。
体調に気をつけてお過ごしください。
日本経済新聞朝刊2018年9月24日付に
「漢方で治療、西洋医学を補う」という記事
が掲載されました。
中でも認知症、循環器病が注目されていました。

東京大学大学院医学系研究科の康永教授は 「漢方薬は一部の西洋薬からの
切り替えができ、場合によっては複数の西洋薬を単剤の漢方薬に切り替える
こともできる。そうすれば多剤併用による副作用を避けるだけでなく、
医療費の節減にもつながる可能性がある」
と期待している。
と言われています。多くの西洋医学の医師が、漢方薬を見直してくれる事を願います。

西洋医学は、病態を細かく解明し、分子レベルで細かく作用する薬の事も
分かってきました。また、遺伝子治療、免疫治療、バイオ薬治療など最先端
医療が多くなってきています。しかし難病は減らず、効きすぎる薬の副作用で、
とても困っている方も多くいらっしゃいます。
  私は、医療が細分化され過ぎて専門特化しているため、「木を見て森を見ず」の
治療が多くなっているようにも思えます。

体を細かく見る事はとても大切な事ですが、体全体を大きく見る事も大切です。
臓器や皮膚は、単独で生命活動しているのではなく、体全体の一部として働いて
います。
昔から漢方では体質の分類を重要視して、その患者全体の状態を重要視します。
症状の対症療法ではなく、体の気・血・水に対応した漢方薬が多く存在してします。

気剤は精神神経疾患や臓器の機能障害に使用され、血剤は、オケツといって古血
(悪い血)が体内に滞る事によって多くの病が発症するという考えがあり、多くの
循環器疾患、難病やがんに使用されます。また、水剤は西洋医学でいう利尿剤の
意味だけでなく、水毒という体のむくみである色々な部位の浮腫を取ってくれる
漢方薬があります。
  しかし、同じ病名でもその方の体質、病態に合わない漢方薬は効かないのです。
最近、よく病院で出される「この病名なら、〇〇〇の何番の漢方」では、難しい
病気には効きづらいと思います。

私の恩師・故山本巖先生は、西洋医学が得意とする病態把握を活用し、東洋医学
独自の診断法、生薬の薬能を取り入れることで、双方の長所を統合したうえで、
病態と薬物の対応を中心にした診療を実践し、誰が行っても再現性のある科学的な
漢方医学(第三医学)を作ろうとされました。

 第三医学(Integrative Medicine)は、洋の東西を問わず有効なものは積極的に
取り入れることであらゆる医学を統合(Integrate)し、新たな医学として発展
させることを理念としています。

  2001年惜しくも他界した山本の意志を継承すべく現在、高弟の高橋邦明会長
(大阪府大東市 高橋皮膚科院長)のもと、山本巖流第三医学研究会を年に4回、
大阪で開催しています。私も末弟として、日々学び精進しています。                                                                                                                                                       

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