新型インフルエンザ(H1N1)について
インフルエンザは、インフルエンザウィルスによって起こる気道感染症です。
普通の風邪と違って、全身症状が強いのが特徴で、感染してから1~3日間と短い潜伏期間の後、突然の発熱(通常38度以上)、頭痛、関節痛、筋肉痛などで発症します。
高齢者や心臓、肺などに慢性の病気を持っている人、免疫力の低下した人などは、インフルエンザにかかると重症化しやすく、入院や死亡のリスクが増加することも知られています。
今回の新型インフルエンザ(H1N1)は、本来ブタにしか感染しなかったウィルスが自然界の中で変異して人へ感染を起こすようになりました。
この流行で、いつ強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1)のように変異するか分からないといわれています。20世紀、新型インフルエンザは10年から40年の間隔で3回出現しています。
1918年のスペイン風邪、1957年のアジア風邪、1968年の香港風邪ですが、いずれも世界的に大流行し、多くの死者が出ました。
スペイン風邪(H5N1)の時、当時の漢方名医であった森道伯先生はインフルエンザの症状を3つの病型分類し脳症型、胃腸型、気管支炎型に分けて多くの患者を救ったという記録が残っています。
現代では、抗ウィルス薬のタミフルやリレンザがあるので昔のように多くの死者がでることは少ないと思います。
しかしタミフル耐性の強毒性新型インフルエンザが出現した時は、漢方が大変重要視されることでしょう。
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