立春前後は「ゆらぎ」の季節

暦の上では立春を迎えますが、体感としてはまだ真冬。
寒さが続く一方で、日差しは少しずつ春めき、寒暖差・気圧差も大きくなります。
この時期は、自律神経が乱れやすく、
朝起きづらい・やる気が出ない
- 肩こり・頭痛・めまいが出やすい
- 胃腸の調子が不安定
- 肌あれ・乾燥・かゆみが増える
といった「なんとなく不調」が出やすい頃です。
冬と同じペースで頑張り続けるのではなく、からだを春仕様へ「ならしていく」意識が大切です。
1.からだを「じんわり温める」

まだ寒いからといって、厚着で汗をかき、そのまま冷えてしまうのは逆効果です。
- 首・手首・足首を冷やさない(マフラー・手袋・レッグウォーマー)
- 入浴は、熱いシャワーより「ぬるめのお風呂にゆっくり」
38~40℃のお湯に15~20分つかると、手足の末端まで血流が行き、寝つきも良くなります。
冷えが強い方は、おなか・腰を冷やさない工夫も重要です。
腹巻きやカイロを使い、腰回りを「常時ほんのり温かい」状態に保ちましょう。
2.胃腸を労わる食べ方
年末年始の疲れが、2月に胃腸の不調として遅れて現れる方も多く見られます。
- よく噛んで、腹八分目
- 冷たい飲み物・甘いお菓子・脂っこいものを少し控えめに
- 毎食、温かい汁物を一杯プラス
根菜(大根・人参・ごぼう・れんこん)、ねぎ・生姜・にらなどの「温め食材」は、消化を助けて体を内から温めてくれる、冬~早春の頼もしい味方です。
節分の豆まきで使う大豆も、良質なたんぱく質とミネラルが豊富で、筋肉や血の材料になります。
豆腐・納豆・味噌など、毎日の食卓に少しずつ取り入れてみてください。
3.睡眠とメンタルのリズムを整える

日照時間が変わる時期は、心も揺れやすくなります。
- 寝る1時間前からスマホ・PCへの接触を減らす
- ぬるめのお風呂→ストレッチ→就寝、の「お休みルーティン」を決める
- いつもより15~30分早めに布団に入る
「眠れないからといって、布団の中でスマホを見る」のは、さらに眠りを遠ざける原因になります。
目と頭を休める時間を意識的に作りましょう。
4.今月のおすすめ漢方
今回は、2つの漢方薬をご紹介します。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 特徴
- 冷え性、貧血気味、むくみやすい、疲れやすいといった体質に用いられることが多い漢方です。
- こんな方にイメージが合います
- 手足が冷えやすく、顔色が青白い
- 立ちくらみや疲れやすさが気になる
- 生理不順や生理痛があり、むくみやすい
春先に向けて「血の巡り」と「水はけ」を整えることで、冷え・むくみ・生理トラブル・肌の乾燥感などをやわらげ、土台から整えていく狙いがあります。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
- 特徴
- 喉や気道の乾燥を潤し、「から咳」や「痰がらみ」の不快感に用いられる処方です。
- 体力中等度以下で、痰がきれにくく、咳き込みやすい方に適しています。
- こんな方にイメージが合います
- 風邪は落ち着いたのに、乾いた咳だけがいつまでも続いている
- 朝方や夜間に、喉の乾燥感・ひっかかり感が強い
- 喉が敏感で、少しの刺激で咳き込みやすい
冬から春にかけては空気の乾燥や暖房の影響で、粘膜が荒れやすい時期です。
麦門冬湯は、そうした「粘膜のカサカサ」タイプの咳に向く代表的な処方として知られています。
※漢方薬はいずれも「体質」と「今の症状」に合わせて選ぶことが大切です。
同じ病名でも、体の状態によって、ご自身に合うお薬は変わります。気になる方はぜひご相談ください。
寒さのピークと、春への入り口が重なる2月は、心身ともにゆらぎやすい時期です。
・からだをじんわり温める
・胃腸をいたわる
・睡眠リズムを整える
この3つを意識しながら、必要に応じて漢方の力も上手に借りて、ゆるやかに「春モード」へのギアチェンジをしていきませんか?

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