現在のエキス剤 -生薬の特徴を生かして-

■■■  生薬の重要性  ■■■

.大杉製薬株式会社・元工場長 前田政次先生のアドバイス

漢方は料理と同じである。 素晴らしい料理は、良い素材を見つけることが
重要なポイントである。

一流の板前さんは、自分の目と舌で確かめた食材しか使用しない。
どんなに腕が良くても、素材の吟味なくして美味しく感動できる料理は作れない。

■■■生薬の特徴を生かす■■■

・枇杷葉・・・・・・・・・・・・表面に多い繊細な絨毛を除く。

・肉桂・桂皮・・外層のコルク層があり芳香性精油成分は含まず。

・杏仁・桃仁・扁豆・・・種皮は剥がさないといけない。

・麦門冬・遠志・地骨皮・牡丹皮・・・芯を取り除く。

・大黄・紫根・・・・・・虫が食ったものが良品。有効成分が残る。

料理と同じ、素材の下ごしらえの重要性
( 大杉製薬・元工場長 前田政次先生のアドバイス )

■■■現在のエキス剤への提言■■■

・現在のエキス剤工程は、生薬をすべてクラッシャーにかけてすべて、
生薬を粉砕しエキス抽出する。

・生薬から抽出できる有効成分は出にくく、アクなど
アルデヒドなどの有害物質なども出てくる。

・デンプン質は大量に増えるが、濾した後の残渣処理
がとても大変である。

・有効成分だけの品質チェックでは、本来の漢方の特性を
生かしきれていない事を指摘。

・生薬の五感を使った選び方、生薬の修治・カットの仕方、
抽出方法によってもエキス剤の 効き方はまったく違うものになる。

( 大杉製薬・元工場長 前田政次先生のアドバイス )

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