漢方薬の驚異 第87回 苓姜朮甘湯 (りょうきょうじゅつかんとう)
今回は、苓姜朮甘湯 (りょうきょうじゅつかんとう)
について。
構成生薬
甘草 乾姜 茯苓 白朮
この漢方薬は、
甘草乾姜湯に、茯苓と白朮が入った処方と考えられます。
●古典の金匱要略では、
「身体重く、腰中冷え、水中に坐っているいるように冷たく
体は浮腫があって、尿量は多いにかかわらず口渇はない。
また、飲み食いは変化なく胃腸は悪くない。
だから、病は下焦のものである。腰から下が冷えて痛み、
又、腰に重い物を着けているようだ。」
となっています。
主に下半身の浮腫と寒冷に用いるのを特徴としています。
●●適応症としては、
1.冷え性
2.坐骨神経痛
3.夜尿症
4.白色帯下
5.下肢及び全身浮腫
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