漢方薬の驚異 第72回 逍遥散(しょうようさん)
今回は、四逆散の変方と考えられる逍遥散(しょうようさん)
のお話です。
構成生薬は、
「柴胡・当帰・芍薬・白じゅつ・茯りょう・薄荷・生姜・甘草」
四逆散の「柴胡・枳実・芍薬・甘草」から枳実を除き、補血の
当帰と芍薬を加え、補気健脾の「白じゅつ・茯りょう」
解鬱の「薄荷」を加えています。
肝気鬱結(かんきうっけつ)で気血両虚を伴う状態。
つまり栄養状態、元気が低下した虚弱者に適している漢方です。
●中枢性の感情的なものが絡むのが、「四逆散加減、逍遥散」
●内分泌・自律神経系なものが絡む時は、「四物湯」
「当帰、川きゅう、芍薬、地黄」・・・月経不順、出血、不正出血に。
大きく考えると、この分類で良いと考えます。
逍遥散の適応症としては、
1.月経前期症候群
熱証時は加味逍遥散を使用する。
2.更年期障害
3.乳腺症
4.神経症
5.心身症
6.慢性肝炎に応用
恩師・山本巖先生は、慢性肝炎の治療に平肝流気飲を応用された。
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