漢方薬の驚異 第59回 大柴胡湯(だいさいことう) その2
今回も和解剤。大柴胡湯についてです。
この処方の組成生薬は、
柴胡(さいこ)、黄ごん(おうごん)、半夏(はんげ)、
生姜、大棗(たいそう)、大黄、枳実、芍薬
前回、この大柴胡湯は小柴胡湯よりももっと炎症が
強くなって発汗があり、
消化管が麻痺して便秘するときに使用する処方である事を
お話しました。
また、病名で言うと、胃腸カタル、胆のう炎、急性肝炎でも
使用します。
その他に
1.感染症
2.消化管疾患
3.肥満・新陳代謝疾患・動脈硬化症
4.向精神薬として(柴胡 芍薬)
5.気管支喘息の体質改善薬
などにも応用します。
「嘔吐止まず、心下急、うつうつ微煩」の目的で作られた
処方です。
ですから、便秘しなくても炎症強く、心窩部から腹部の
苦しみのある時に使用します。
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