漢方薬の驚異 第36回 八味地黄丸と六味地黄丸 自分はどっち?
今回は腎虚を改善する漢方で八味地黄丸、六味地黄丸の分かり
やすい区別をしてみたいと思います。
■八味地黄丸(補陽薬)
熟地黄(じゅくじおう)、山しゅゆ、山薬、牡丹皮、沢瀉(たくしゃ)、
茯苓(ぶくりょう)、附子(ぶし)、桂枝
補陽薬とは陽虚(気虚+寒)の症状を治す薬の事。
八味地黄丸が適応するタイプの方は、
1.寒証
2.顔色は青白く、手足腰以下が冷える。
3.口が渇かず、温かい物を好む傾向。
4.尿量は多く、色は薄い。
5.大便は軟らかい。
次に、
■六味地黄丸(補陰薬)
熟地黄(じゅくじおう)、山しゅゆ、山薬、牡丹皮、沢瀉(たくしゃ)、
茯苓(ぶくりょう)
補陰薬とは陰虚(血虚+熱)の症状を治す薬の事。
六味地黄丸が適応するタイプの方は、
1.熱証
2.皮膚が赤み、顔色赤い。
3.手足熱く、掌蹠(しょうせき)に煩熱あり。
4.口渇があって水を飲みたがる傾向。
5.尿量少なく、尿の色が濃い。
6.大便は硬く、秘結しやすい。
上記二処方の区別は、
あくまでも目安なので絶対にこの症状がないと使用できないと
いうものではありません。
この傾向をもった患者さんが多いと考えます。
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