婦人科系疾患

当店でご相談の多い病気のひとつに「婦人科系疾患」があります。 

こちらのページでは、それぞれの病気についてご説明します。

子宮内膜症

どんな症状? 治療は?

子宮内膜症 とは

鳥取大学 女性診療科群(女性診療科・婦人科腫瘍科)教授の原田省先生のお話です。

今、女性に増えている病気である「子宮内膜症」は、子宮以外の場所で増殖や剥離を繰り返すことによって炎症や痛みを起こす病気で、月経のある女性の10人に1人がこの病気になるといわれている。

患者数は、260万人と推定されている。

卵巣や腹膜などおなかの中で起こる場合が多いですが、まれに肺や腸などで起こる場合がある。

病気のサインに気づきながらも、放置したために悪化してしまうケースも多い。

●10年以上も悩まされている佐藤さん(仮名)43才
20代後半、生理痛が重くなって来て、30代でさらに生理痛が悪化する。

いがぐりがお腹にあるのかと思うほど痛む。
卵巣が腫れていると言われる。

●二児の母親、高橋さん(仮名)37才
20代から生理痛に悩まされていた。

そのうち、肺が破れている。肺にも子宮内膜症があるのでは?といわれる。

子宮内膜症チェック


①生理痛がひどくなってきた。

鎮痛剤を飲んでも効かなくなってきたり、鎮痛剤を飲む量が増えてきたりしていたら要注意。

②生理以外のときにも下腹部に鈍痛がある。

③排便や性交のときに痛みがある。

月経血の逆流と子宮内膜症の関係は?

月経血の逆流はほとんどの女性で起きているが逆流した子宮内膜は健康な人の場合、免疫機構によって排除されている。

月経時に手術などで開腹すると90%以上の女性のお腹の中に月経血は存在する。

何らかの原因で排除されないケースが子宮内膜症を発症する。

子宮内膜症の最新治療

子宮内膜症は閉経まで根治が難しいものの、症状をコントロールできるようになった。
また、患者さんにとって負担の少ない治療法の普及も進んでいる。

○○比較的負担の少ない手術○○

腹腔鏡を使った手術
お腹に3~4ヶ所をあけて行う。

子宮内膜症と不妊との関係

・子宮内膜症患者のおよそ半数が不妊であるという報告があるがすべての患者が不妊になるわけではない。

・また、子宮内膜症の治療や不妊治療を受けても妊娠する方も多くいます。

子宮内膜症のがん化

・一般に閉経すると子宮内膜症の症状はおさまると考えられているが、卵巣にできる「チョコレートのう胞」の場合、およそ1%の割合でがん化する可能性がある。

・卵巣チョコレートのう胞の場合は、閉経後でも経過観察が必要。

症状と不妊への影響

子宮内膜症の症状

毎月月経期になると子宮内膜症の病巣でも剥離・出血(つまり内出血)が起こり、プロスタグランディンやサイトカインなどの物質が産生され痛みが誘発されます。
子宮筋層内を含む子宮周囲に病巣があれば、月経困難症(生理痛)となり、子宮と直腸の間あたり(ダグラス窩と呼びます)に病巣があれば、排便痛や肛門への痛みとなり、子宮と膀胱の間あたり(膀胱子宮窩と呼びます)に病巣があれば尿意を催した時に痛みを感じ、深部(仙骨子宮靱帯)に病巣があれば性交時痛が出現し、腹膜に病巣が散らばっていれば、下腹部痛に嘔気などの腹膜刺激症状が加わります。

最初は、月経時だけであった症状も、炎症を繰り返し癒着ができる
ことなどから、次第に月経期以外の時にも認められるようになってしまいます。
このように子宮内膜症は慢性的骨盤痛の主な原因であり、慢性的骨盤痛を訴える人の30~90%に子宮内膜症が関わっているとされています。

厚生労働省研究班の報告では、

●月経困難症(生理痛):88%
そのうち70%の方は鎮痛剤を必要とし、鎮痛剤を使用しても日常生活の支障を来す重症例が18%認められています。

●月経時以外の下腹部痛・腰痛:46%

●性交時痛・排便痛:30%

●不妊症:82%
などとなっています。

不妊症への影響

子宮内膜症になると、不妊症になりやすいのか?
さまざまな要因が絡み合って不妊症が起こると考えられています。
子宮内膜症のためにできた骨盤内癒着が卵管・卵巣周囲にあれば、卵管狭窄や閉塞の原因となります。

チョコレート嚢胞があれば物理的圧迫が障害となることも考えられます。

ただし、このような癒着や嚢胞がない軽症の場合でも不妊症となるのも事実であり、その原因として色々考えられています。

①排卵障害

子宮内膜症では、卵胞形成過程の異常により卵子の質の低下が起こり、妊娠しにくい状態となっている可能性があります。

卵胞からの女性ホルモンの分泌も変調をきたし、周期内変動に乱れを生じていることもあります。
黄体化未破裂卵胞(LUF)といって、基礎体温は2相性を示し黄体が形成されているのに、超音波で観察すると排卵していない状態も子宮内膜症では多く、卵排出障害が不妊の原因であることも推察されています。
また、高プロラクチン血症の頻度も高く、プロラクチンによる卵巣機能の抑制も関与していると考えられています。

②腹腔内環境異常

子宮内膜症の方では腹水量が増加していて、炎症関連物質
(プロスタグランディン・サイトカインなど)の濃度も高いことが知られています。

これらの物質が卵子・精子・胚・卵管・子宮内膜に直接的・間接的影響を及ぼしている可能性があります。
また、卵巣や子宮内膜に対する自己抗体が精子運動能を低下させているという報告もあります。

■■■子宮内膜症のBeecham分類 ■■■

第1期 散在性の1~2mmの内膜症小斑点を骨盤内に認める。
開腹時にはじめて診断される。

第2期 仙骨子宮靱帯・広靱帯・子宮頚部・卵巣が一緒に、あるいは別々に固着し、圧痛・硬結を生じ、軽度に腫大している。

第3期 第2期と同じだが、少なくとも卵巣が正常の2倍以上に腫大している。
仙骨子宮靱帯・直腸・付属器は癒合して一塊となっている。ダグラス窩は消失している。

第4期 広範囲に及び、骨盤内臓器は内診でははっきりと区別できない。

(日本産科婦人科学会、1993)

用いる漢方薬

子宮内膜は、卵巣から出る女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの影響で、周期的に増殖・剥離(はくり)・出血(月経)を繰り返します。

このような性質を持つ子宮内膜の組織が子宮以外の場所に発生し、月経に合わせて出血するのが子宮内膜症です。

しかし、子宮内膜症の病変組織は、つねに出血をおこすとはかぎらず増殖期の子宮内膜のような状態にとどまっているばあいも多い。

子宮壁など子宮内の病変は腺筋症(せんきんしょう)と呼ばれ卵巣など子宮外にできるものを子宮内膜症という。

多くの場合、月経困難を訴え、月経とともに病変部からもしばしば出血します。卵巣内にできると、チョコレート嚢胞(のうほう) と呼ばれる

大きな袋状の組織を形成します。

子宮、卵巣、骨盤内にできやすく、30歳から40歳代に多いです。

ホルモン療法で効果が出ないときは、手術によって子宮、卵巣などの病変を切除するのが一般的です。

また、繊維組織の癒着により膀胱、卵巣、腸などが1つにかたまり、凍結骨盤という深刻な状態になるケースもあります。

出血・痛みを抑え、癒着しないようにする事が重要と思います。

【子宮内膜症の漢方処方】

この場合も、子宮筋腫と同様にお血と捉えます。

血の流れをよくする漢方薬を使用します。

通導散(つうどうさん) や きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん )などの処方を使い、お血を改善します。

また、痛みが強い人には延胡索(えんごさく)や乳香(にゅうこう)、没やく(もつやく)などを使用します。

出血の多い方には、田七人参、艾葉(がいよう)、阿膠(あきょう)を使用します。

子宮筋腫

子宮筋腫とは? -原因と症状-

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮の筋肉内にできる良性の腫瘍です。

30代~50代の女性の3~4人に1人は、筋腫の持ち主といわれています。

筋腫を持つ女性の80%を占めているのは、30代~50代で、最も多く発見されるのは40代前半です。

この年代は、性成熟期でホルモン分泌の盛んな年代であること、産婦人科を受診する機会が多いことから、最も多く発見されています。

ごく小さな数mm位のものから10cm位のものまで大きさもさまざまです。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫は子宮の平滑筋にできます。

筋腫のできる場所によって、以下の3つのタイプに分けられます。

1. 壁内筋腫(へきないきんしゅ)
筋層内筋腫         ・・・・・・・子宮筋層内にとどまるタイプ

2. しょう膜下筋腫        ・・・・・・・子宮表面近くに発生する
しょう膜を押し上げて子宮の外側に突出するタイプ
このうち根元に茎があって腹腔内に突出して発生するものを有茎しょう膜下筋腫(ゆうけいしょうまくかきんしゅ)という。

3. 粘膜下筋腫         ・・・・・・・・子宮内くう近くに発生する

このうち、根元に茎があって子宮腔内に垂れ下がるものを有茎粘膜下筋腫といいます。

子宮筋腫ができる原因は?

その発生原因は、まだ良く分かっていません。

明らかな事は、「子宮筋腫の発育には卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンが深く関与している」という点です。

子宮筋腫がある家系は、ない家系より3~4倍高い確率で、筋腫が発生している報告もあります。

閉経後は、エストロゲンが減少するため筋腫は大きくならず、縮小することもあります。

子宮筋腫が大きくなると子宮内膜に影響が現れ、不正出血や不妊の原因となります。

また、子宮の外に向かって増殖すると直腸や膀胱を圧迫して便秘や頻尿になります。

子宮筋腫で起こる症状

月経異常、月経過多、月経痛(月経困難症)、頻発月経、貧血、腰痛

頻尿、不正出血、おりもの増加

子宮筋腫を手術する時の症状は?

1.既に出産を終えていて、新生児頭大の大きな筋腫があるとき。

2.過多月経や月経痛がひどい、強度の貧血がある場合。

3.筋腫が流産、不妊の原因になっているとき。

4.激痛のためショック状態に陥ったとき。 (茎捻転(けいねんてん)等)

子宮筋腫手術 4種類

1.単純子宮全摘出術

子宮筋腫を完全に治すための唯一の方法です。
月経過多、生理痛がなくなり、貧血、腰痛も治ります。
子宮を無理して残して、再発の危険におびえる心配はありません。

★膣式 おなかを切らずに子宮を取り出す。

★腹式 腹部を切る「縦切開」 「横切開」があります。

2.筋腫核摘出術

子宮に出来た腫瘍だけを取る方法で、子宮を残せるメリットがあります。

3.腹腔鏡下摘出術

ファイバースコープの一種で開腹せず、おなかに小さな穴をあけ、そこから腹腔鏡や手術器具を入れて、手術を行う方法です。
傷も小さく開腹も早いメリットがあります。
高度な技術が必要とされています。

4.動脈塞栓術

局所麻酔で皮膚に入れた小さな切開から、細い管(カテーテル)を動脈内に挿入して、それを用いて子宮筋腫の栄養動脈を閉塞させる治療です。

子宮筋腫は栄養を絶たれるため、大半の症例で過多月経や疼痛など筋腫による症状は改善し、子宮筋腫も半分以下の大きさに縮小したまま、子宮は温存されます。

薬物療法と副作用

子宮筋腫の薬物療法としては、筋腫を小さくしようと試みる方法と、筋腫によって起きる貧血月経痛、過多月経等を改善させる方法があります。

1. ホルモン剤 (GnRH)

偽閉経療法で子宮内膜を萎縮させ月経を止め、偽の閉経を起こす方法、筋腫を小さくする目的で投与されます。

実際月経過多、腰の痛みの改善、筋腫も小さくなったという報告があります。

ただし個人差が大きく、また、薬としては強く、胃や肝臓、すい臓などに副作用があるのが問題の一つです。

2. エストロゲン・ゲスターゲン合剤 (GnRH)

治療用ピルを使い、偽の妊娠状態を作ります。月経時の出血量が減り、月経痛をやわらげます。

3. 男性ホルモン療法

男性ホルモンを月に一回注射する療法です。3ヶ月くらいすると、月経過多困難症が改善されます。

声がガラガラになったり、ひげが濃くなったり男性化兆候が現れ、長時間連続で行う事は出来ません。

子宮筋腫の漢方

漢方では、筋腫をお血と捉えます。そこで、血の流れをよくする漢方薬を使用します。

体質等に応じて、通導散(つうどうさん) や 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 、きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん)などの処方を使い、お血を改善します。

また筋腫に発生してくる血管新生に関しては、サプリメント(サメ脂質)を使用して抑制します。

その結果、、筋腫の増殖を抑え、病態の改善や悪化を防ぎます。

卵巣のう腫

卵巣のう腫と改善のポイント

卵巣のう腫とは

若い女性によく起こる 卵巣のう腫 は、交感神経緊張の極限症状である。
交感神経緊張状態は、顆粒球増多の状態であるため膿ができる。チョコレート色の膿のような嚢胞(チョコレート嚢胞)ができる。これは、顆粒球の死骸である。細菌がたくさんある場合は、化膿性の炎症をおこすが、細菌がなく顆粒球のみの場合に嚢胞になる。
顆粒球がどんどんたまるのでなく、繊維芽細胞が置きかわるという形で卵巣が腫れてくるものが卵巣腫瘍である。

卵巣腫瘍の80%占める上皮性の良性腫瘍。

粘液性のう腫としょう液性のう腫とがある。

多くの場合自覚症状はなく、月経も正常で、妊娠も可能。

腹部膨隆、下腹部痛、腰痛、排尿障害などを訴えることもある。

茎捻転の場合は、緊急手術を要します。

安保免疫理論では、交感神経が緊張状態で、顆粒球増多の状態である。

顆粒球はそもそも膿をつくる細胞で、チョコレート色の膿のようなのう胞(チョコレートのう胞)ができる。

これは、顆粒球の死骸であり、細菌がたくさんある場合は化膿性の炎症となるが細菌がなくて顆粒球が集まるとのう胞になる。

袋のようになって顆粒球の死骸がたまるのである。

1. 交感神経緊張状態の持続ストレス
2 交感神経刺激
3 顆粒球増加
4 組織障害

冷え               血流障害
鎮痛剤の使用   →    ホルモンバランスの異常  →   子宮や卵巣の異常
ストレス

改善ポイント

① 生活パターンを見直す(働き過ぎ・心の悩みを除く)

② 冷えを除く事 外部ストレス(冷房・薄着に注意)

③ 副交感神経を優位にして血行をよくし、組織の修復(食事・軽い運動・入浴・漢方)

④ 痛みを抑えるために使用する消炎鎮痛剤を少なくする。(交感神経優位にし、血行の循環障害が起きるため)

⑤ 循環をよくする(軽い体操・入浴・笑う事。鍼灸・漢方薬・呼吸法)

⑥ 月経血の排泄をよくする(タンポンをやめる。長時間のナプキンをやめる。)

⑦ 消化機能をよくする(食欲を増し、便秘を改善。玄米食・発酵食品・キノコ・海藻)

⑧ 尿をよく出す(排泄系をよくする。)

以上のような副交感神経を活性化する毎日を過ごしましょう。

卵巣のう腫の漢方処方

瘀血(おけつ)と考え、血の流れをよくする漢方薬を使用します。

通導散(つうどうさん) 、 きゅう帰調血飲(きゅうきちょうけついん ) 、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などの処方を使い、お血を改善します。

また、抗化膿性炎症を防ぐために大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)に金銀花(きんぎんか)や連翹(れんぎょう)を使用します。

膿の排泄には、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)なども使用します。

体質改善には、一貫堂の竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)を使用して再発しにくい体質にしていきます。

更年期障害

更年期とは

女性は個人差がありますが、五十歳前後に閉経を迎えます。
それをはさんで前後約10年間の45歳から55歳ぐらいまでの間を更年期といいます。

年齢を重ねるとともに、卵巣の機能が急激に低下して
女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、様々な不調を訴える方がいらっしゃいます。

更年期障害の主な症状

日本女性の更年期障害の主な症状は

肩こり、疲れやすさ、 頭痛、のぼせ、腰痛、 汗をかく 、不眠、イライラ、 皮膚のかゆみ、肝斑、 動悸、気分が沈む

などが知られています。

女性ホルモンというと、排卵を促したり、乳房や子宮を発達させたりするというイメージがありますが、実は女性特有の作用だけではありません。

女性ホルモンは、自律神経のバランスを安定させる作用、骨を丈夫にし、コレステロールを下げる作用など、女性の心と体の健康に不可欠な働きもしています。

そのため、女性ホルモンが減少すると月経が止まるだけでなく、自律神経にも異常が生じ、心や体のさまざまなところに不定愁訴が出てきてしまうのです。

更年期障害は、個人差が大きく、自覚症状がほとんどない人もいれば、日常生活に支障が及ぶほどつらい症状が重い人もいます。

最近では、体の不調(血管運動神経症状など)よりイライラや集中力の低下といった心の不調(精神神経症状)を訴える人の割合が高くなっているようです。

更年期障害の原因

なぜ症状の出方に個人差があるのでしょうか。

それは体質的、遺伝的なところも大きいといえますが、そのほかに環境による影響も少なからずあるようです。

例えば、40代を過ぎたあたりから責任のある仕事を任されたり、家庭では子どもが巣立って、夫の定年や親の介護といった変化が生じるなど、この時期はさまざまな問題を抱え込みやすいといえます。

こうした環境によるストレスから症状が出たり、重くなったりすることがあるのです。

漢方と更年期障害

漢方では、漢方の独特の考え「気・血・水(き・けつ・すい)」から不調を探っていきます。

更年期に現れるさまざまな不定愁訴は、気・血・水のうちの、気や血の不調から来ていると捉えられています。

分かりやすく言うと、

頭痛や肩こりは血の流れが滞る「お血」、

気力や集中力の低下、睡眠障害、耳鳴りなどは血が不足する「血虚」、

のぼせやほてり、頭痛、動悸などは気の流れに異常が生じる「気逆」

ととらえ、これらを改善する漢方薬を用います。

肝斑とシミ

女性のトラブルで、肝斑というシミも気になる症状です。

「皮膚は内臓の鏡」ともいわれ、肝斑は「肝」と深いつながりがあると考えられています。

肝には気血(体のエネルギーや栄養に相当する)の流れをスムーズにする重要な働きがあります。

これがストレスなどで阻害されるとイライラなどの精神症状や生理不順、血行不良の一つとして肝斑が現れるといわれています。

また、漢方的にはシミの色が褐色から紫黒色の場合、血流の停滞「お血」(微小循環障害)が関係しているともいわれています。

これらのことから、気血のめぐりをスムースにする加味逍遥散、血行をよくする桂枝茯苓丸や桂枝茯苓丸加薏苡仁、桃核承気湯、血虚を改善する四物湯、さらに紫根と当帰の入った漢方の軟膏である「紫雲膏」などを用います。

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